表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

episode1

この頃はお互いになんの恋愛感情も抱いてなかったと思う。私にとっては仲の良い男友達でよく一緒に遊ぶ存在。


彼にとっても仲の良い女友達。


そして、お互いに負けず嫌いな性格で記憶力がよく、よくお互いにナンプレのタイムを競い合ったり、憲法などを覚えたらクラスの前で発表しあったりしていた。


片方が発表すれば、もう片方も次の日に発表する。お互いに、よきライバルだ。


幼稚園の頃はお互いに遊ぶだけの中だったけど、小学校に入ると、ある変化が起きた。クラスの座席の座り方だ。


最初は苗字の順に座る為、互いに苗字の頭が近い私たちは、毎回隣同士になった。小学校低学年までは何とも思っていなかった。


関係が変わったのは高学年になってから。


どちらともなく意識しだしたのか、急に小っ恥ずかしいと言うか、嬉しいというか、とにかく何とも言えない感情が芽生えてきた。


学校から帰る時も、いつも途中まで毎日、一緒に帰った。いつからかはわからないけど、それが習慣になり、やがて楽しみになっていった。


そして今までの関係がかわった決定的なキッカケが、小学校6年生の修学旅行だった。


座席も近かったのと、お互い気心が知れた仲だった私たちは、自然と同じグループになった。その打ち合わせや下調べを一緒にやっていた放課後の図書室。


誰もいなく2人だけだった時に、私は誠から告白された。顔を真っ赤にして、でも声は少し震えてて、精一杯の感情を込めて「好きだ。付き合って下さい。」とストレートに言われた。



私は迷わずに「はい。」と答えた。私も同じ気持ちだったから。もし誠がこのタイミング告白してくれなかったとしても、修学旅行前に私から告白しようと思っていたから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ