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類魂  作者: 嶋恭作ニ
第一章 運命の人
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6.ダム決壊

優子とはその後も1~2週間毎にデートを重ねた。Hこそ出来なかったがお互いそんなことは気にせず、9月になればインターフェロン治療も終わってできるようになるだろうし,そこまではまだ数ヶ月あるから焦らず付き合おうと思っていた。たまにはホテルの休憩利用で練習と称してスキンシップもしたが空振りに終わっていた。

しかし優子とデートを重ねれば重ねるほどどんどん愛は深まっていった。優子に初めて会ったのは2年以上も前の事で、ちょうどその頃から例の取引先の若い娘と人生初の不倫をしていたので優子に対しては異性を感じるというよりは頼りになる仕事仲間であり飲み仲間という付き合いだった。彼女の直属の上司も仕事に対する考えは同じでちょうど退院した頃、優子は正社員登用になっていた。その上司だけで無く男性社員には人気で良くみんなで飲みに行っていたが、恭作は2人で飲んだ事は無いものの飲み会の最中にうっかり不倫中である事を話もしてしまう程気を許していた。そんな仲だったから2人でデートする様になってからは益々話は弾み、いつの間にか自分にとって無くてはない人と思う様になっていった。それだけに単なる不倫では済まないなと内心思っていたし、その事が精神的に緊張を誘っていたのかもしれない。


恭作は内心少し焦っていた。確かに副作用の微熱は続いていたが37度代前半くらいの値で大した事はなかったので、ひょっとして精神的緊張でにEDになったのかもしれないと思ったのだ。そんな時毎月読んでいたゴルフ雑誌の広告のあるページに目が止まった。いわゆる強壮サプリメントの広告だ。藁をも掴むような思いでその通信販売に手を出した。その後(10年くらい後)に本当のED治療薬であるバイアグラやレビトラ等を使った経験からすると実際にはその時のサプリメントは大した成分では無かったと思うが、精神的なものをカバーするには十分だったようだ。


付き合い出して2~3ヶ月後にそのサプリを服用してデートのついでに練習と称してホテルに入った。2人ともあまり期待はしないでいつものようにスキンシップを楽しんでいたが何故か恭作の身体に異変が起きた。ダムが決壊して今まで滞っていたものが全て滝のように溢れ出た。そこから先はお互いもう引き返せないと覚悟するほど愛し合った。


-続く-



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