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類魂  作者: 嶋恭作ニ
第三章 第二の人生へ
43/45

43.計画

2022年になり愛奈は無事就職したが、コロナの為一ヶ月半は在宅リモート研修となってしまった。配属先も決まらず一人暮らしのスタートは少しの間延期になってしまった。仁美さんからは

「配属先が決まったらすく猫ちゃんと一緒に家を出なさい。そうすればパニック症候群はすぐ治るから。

あと、あなたのお父さんも心配よ。なるべく早く家を出た方が良いわよ」

と言われた。

そう言えば前回の鑑定で恭作は仁美さんからある戦略を与えられていた。

「いきなり離婚は奥さんも納得しないだろうから、卒婚でもいいから別居しようと提案するのも良いかもね。あと別居が成功したら彼女の家に住むんでしょうけど場所は絶対バレない様にしてね。下手すると殴り込まれるわよ。出来れば何処か架空の場所を設定してそこに引越す事にするのも良いと思うわ」


早速、恭作と愛奈はどういうタイミングで愛猫も連れて家を離れていくかの計画を練った。恭作の妻は元々猫を飼う事には反対で、愛猫が病気になっても動物病院には恭作か愛奈しか連れて行った事が無い程無関心だった。彼女と愛猫だけの生活はあり得ない(猫ちゃんにとって劣悪環境になりうる)と仁美さんからもアドバイスされていた。さて、その計画の概要は3段階で


(1)配属先が決まり次第そこからの通勤に便利なペット可の賃貸マンションを探し、まず愛奈が引っ越す。

(2)愛奈の仕事と生活が慣れて来たら猫ちゃんを彼女の元へ移住させる。

(3)6月末の定年退職のタイミングで恭作から妻に離婚(または卒婚=籍はそのままでの完全別居)を切り出し優子の家に移住する。

(4)恭作の妻には定年後の仕事が以前単身赴任していた京都の工場にあり、そこにとりあえず数ヶ月は引越してその後優子の家に移住すると話す。


といったものだ。

この計画は優子にも説明した。


「本当にやるの?前も言ったけど無理しなくて良いんだからね。家庭が崩壊するのよ」


「もちろんやるさ。 この10数年これを目標に頑張って来たんだから。少なくとも娘は賛成してくれているし、第一自分の健康の為にも実行しなくちゃ。我慢してたら早死にするって仁美さんから言われてるんだから」


「期待しないで待ってるわ」


-続く-


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