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類魂  作者: 嶋恭作ニ
第一章 運命の人
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3.お台場

次のデートは本格的に休日に設定した。事前に優子に行きたい所を確認したが


「恭作さんの連れて行ってくれる所なら何処でも喜んでついて行くわよ」


と言われ、嬉しいのと同時に'どういう意味に取ればいいの?'と下心がムラムラと湧いてきてしまった。

そこで色々と考えたあげく、お台場のどこかの高級ホテルでランチして、ついでに食後は見晴らしの良い部屋でくつろげるという日帰りパックプランに決めた。

下心満載のコースだが優子にはお台場で散策して軽くホテルでランチ予定としか伝えていなかった。


まずはお台場の今は無き観覧車などお決まりの散策コースを楽しんだ。観覧車では憧れの頂上部キスもした。観覧車頂上キスは幸せになれるという都市伝説を聞いた事があるからだ。50歳にもなって何ロマンチックな事やっているんだろう?と思いながら・・・


その近くのホテル食事の内容は肉料理だった事と優子は余り食べていなかった事を覚えている。その時はデートの緊張感で食欲が無いのかなと思ったが、彼女はもともと肉が苦手でそれを克服しようとしていた時期だったらしい。その事を知ったのはそれから一年以上経ってからだった。

食事も終わり、拒否される事を覚悟して部屋が使える事を彼女に伝えたらビックリはしていたが


「恭作さんの行く所には何処でもついていくと言ったでしょ」


と言われ、完全にハートを矢で射抜かれた様な感覚を覚えた。部屋の見晴らしは最高、ムードも最高潮、完璧なシチュエーションは整ったとその時は思った。しかし、この日結ばれる事は出来なかった。原因はもちろん私自身にあるのだが、精神的な原因か例のインターフェロン治療の副作用のせいだ。薬の投与は毎日朝晩で注射は毎週木曜日で、その副作用のせいで週末は特に微熱が続いていた。自分に言い聞かせる様に治療の副作用だと思い込み彼女にもそう言い訳したが、内心そうでは無い精神的なものだとわかっていた。

多少気まずくはなったが、優子はそのような状況を優しく理解してくれ、その後も1、2週おきにデートを繰り返した。


-続く-


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