表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
類魂  作者: 嶋恭作ニ
第一章 運命の人
16/45

16.大事件勃発

その時恭作は出張で上海空港の出発ゲートに居た。まだスマホが一般的で無く個人名義の携帯はガラケーで海外で使えなかったタイプだった。ちょうど帰国のため空港にいる頃にその連絡が現地駐在員には入っていたみたいだが、ちょうど仕事用携帯は電池切れで3連休の週末に入ったので会社の情報は見ないで休日を過ごした。まさかとんでもない連絡が会社から入っていたとは夢にも思わなかった。

上海から成田空港に到着してすぐ出発ロビーに移動し、待ち合わせしていた優子に会った。夜中に出る成田発グアム行きの飛行機に乗る為だ。引越しも離婚も計画通り進み、そのお祝いに海外旅行(といっても費用は有名国内観光地と変わらない。いや格安チケットと直接のホテル予約だったのでむしろ安かった)に行こうという事になったのだ。

このグアム旅行はのんびりとしたとても良いものだった。恭作も優子も旅先でセカセカして観光するのは苦手で、猫の様に部屋の中でのんびりするのが好みだった。グアムのホテルでは遅い朝食をテラスで摂り、その後は部屋のバルコニーから海を眺め、飽きたらホテルのプライベートビーチでカクテル飲みながらのんびりしたり、近くのモールで買い物をする。夜は近くのレストランで現地産の魚介類やアジアンフードを楽しみ、夜はバーボンのロックで部屋飲みしながら夜更かしをするという平和な三日間を過ごした。会社でとんでもない事件が起きた事も知らずに。


グアムから成田に帰国したのは日曜日の夕方だった。今は無くなってしまった所沢行きのバスのチケットを買ったが1時間以上待ち時間があったので展望室のあるフードコートで軽食を摂って時間を潰した。その時に充電して会社メールを開いたら目を疑った。社長の水森さんが急逝したという内容だった。上海に行く前日まで元気だったのに。メールでは死因も判らず、通夜や葬儀の日程も役員として恭作はどうすればいいのかも書いてないし、とりあえず自宅に何か連絡がきているかも知れないと確認したが何の連絡も入ってなかった。優子も心配していたが2人ともどうすることも出来ず、とにかく予定通り帰宅して翌朝普通に出社した。


-続く-

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ