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類魂  作者: 嶋恭作ニ
第一章 運命の人
12/45

12.NO NAME

仲直り後の二人は今までよりは人目を気にする様にした。といっても社内では元々気を付けていたので噂になったのは多分週末のデートを目撃されのだろうという事からデート場所は地元周辺を避けた。

色々行った中で恭作の特にお気に入りは、妻にゴルフと偽ってよく出かけた関越高速沿いのある田舎町で、グルメ多種あり、観光や買い物スポットも結構あり、ラブホのコスパも高いと三拍子揃っていた。特にラブホの風呂はかなり充実していて日帰り温泉に行くくらいの満足感だった。

デート後の夜は会社のある地元からやや離れた所沢(初めてデートした街使った店のある街であまり会社の人間が来ない)のコインパーキングにクルマを停めてNO NAMEという無国籍料理の店に良く行った。所沢中心地からは少し離れているビルの地下にある隠れ家的なオシャレな店で、どちらかというとイタリアン的だが居酒屋メニューっぽいものもあり、2人の大のお気に入りになってハーパーのボトルを入れるくらい常連になった。この街が気に入って'ここら辺りに小さいアパートでも良いから住みたいね'と良く冗談とも本音とも言える話をしていた程だ。

また、恭作は海外出張(といってもアジアがほとんどで数日間)が多く、その前か後を利用して小旅行もした。海外出張だとプラス2泊くらいしても妻は怪しまないだろうという恭作の作戦だ。実は後に判るのだが、恭作の妻は夫には無関心でゴルフだろうと出張だろうと、例えば服の趣味が変わろうと、宿泊数と持参した下着の数が合わなかろうと全く気にしていなかった。

その頃のお互いの家庭はというと、恭作の方は同居していた両親が亡くなったので、妻は自由な時間が増え近くのテニスサークルに入って専業主婦を満喫していた。また恭作の息子は高校の部活が忙しく妻はどちらかというとそっちの応援にハマっていて、恭作は小学生の娘の世話(といっても休日によく2人で遊んだ程度の事だが)を良くしていて、土曜日は優子,日曜日は娘と遊ぶという生活だった。

優子は子供がおらず夫と二人暮らしだったが、全く会話が無いどころか姿も見ない日がほとんどだと言っていた。会社には毎日行ってちゃんと帰ってくるのだが、部屋にこもって用意した食事だけは綺麗にたいらげるという、引きこもりの子供状態だったらしい。UMA(未確認動物)というあだ名そのものの様な状態の中、恭作と付き合い出して2年近く経っていたが、ついに優子は夫に対して切れた。

-続く-



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