ep.13 超人の計らい, 3人の接見
前回のあらすじ:生まれつき世界の常識を覆す力を持って生まれたトノは、最強サークルのひとつ、アエムルスに一瞬で侵入する。
「魔法ってそんな簡単には作れないんですよ。階級、神3人が頑張って一生にひとつ作れるかどうかレベルなんですが…」
「へーそうなんだ。」
「そうですよ…」
2人で話していたその時、
「あれ?おーい!トノ!」
「(きたきた。)おお!ミュリア!」
「チッ。またお前かよ、俺の前に顔を出すなって言ったよな⁉︎天焼!」
ゴォォォオオオオオオオオオ!!!
辺りが炎で焼き尽くされる…と思ったその時、
「やめなさい。含沙射影…」
突如現れた黒い塊によって炎が全て吸い込まれていった。
「っ!この技は…ケアルじゃねえか!」
「はい。まったく、トノに喧嘩を売るなんてどんな神経…」
「時羅停」
すぅぅぅぅぅーっ
「どうしたんですか?なぜ時間魔法を?」
「いやー…ケアルには言ってなかったけど、コンバーサスには俺の実力のことを伝えてないんだよ。」
「え!そうだったんですか!それは失礼しました。」
「うん。そういうことだからよろしく。時羅流」
すぅぅぅぅぅーっ
「ん?なんだ?今何を言いかけたんだ、ケアル」
「いえ、トノと仲良くしてくれと言おうとしたんです」
「まぁいいじゃん、そんな小さなことは。それより学校早く行かないと。」
ー学校にてー
「やっぱりこの2人と歩いてると目線がすごいんだよなぁ」
「そうですね。あまり目立つのも良くないんですが…」
「確かにな。一旦この2人と別行動するか」
「えぇー!なんでよ!一緒に行こうよー」
ミュリアが駄々をこねる。
「それは無理だ。ケアルだって正体がバレたくないだろうしな。」
「確かに…」
「また帰り待ち合わせましょう!…って、コンはどこか行ってしまいましたがね。」
次回:神童の武士道, 友情の蕾




