ep.12: 超人の侵攻, 数秒の瞬間
前回のあらすじ:生まれつき世界の常識を覆す力を持って生まれたトノは、アエムルスの幹部、ケアルと一緒に学校に行く約束をする。
ー翌日ー
「よし!行くか!」
トノは早速アエムルスに突撃する用意ができていた。
「父さん!行ってくる!」
「おお、送るか?」
「いや、いい。友達と行くから」
「友達ができたのか、そうか。」
「じゃあ行ってきます」
「おぉ、いってらっしゃい……」
ドシュッッッ!!!
「おー空を飛んでった…すげぇ」
ー上空にてー
トノは成層圏をマッハ60の速さで移動していた。
「よーし、そろそろアエムルスから10キロくらいの近さじゃないか?…ん?なんだあれ?」
トノが何かに気づく。
「おーこりゃすげえな。」
トノは目の前に広がる超大量の超巨大な魔法陣達に驚いている。
「すげぇ。まだ島も見えてないのにな。まぁいいや、魔法解除……っ⁉︎」
そこでトノは重要なことに気づく。
「この魔法陣全部の裏になんかもう一つの変な魔法陣あるな…」
トノは警戒しながら調べる。すると、
「やべえ危ねぇ!これ伝達系魔法陣か!この魔法陣が解除されるとガウディウムにバレるようになってんのか、すげえなこれ。どんなに強敵が来ても対処できるようになってんのか。」
流石のトノでも唖然とする。
「しかもこの全部の魔法陣に回復魔法がかけられてるわ。解除とかされても自動で戻るってこと?やばすぎだよ、流石に。」
改めて四魔王の凄さを知ったトノだが…
「まぁいいや。将来のために一応覚えておこう。俺のサークルはもっとすごい警備にするぞ!…早くしないと遅刻するな。でも多分普通の移動魔法だと隙ができてすぐに警備に見つかってしまうだろう。それも視野に入れた上でのこの巨大な魔法陣たちだろう。…ただ、俺には激動雷雨がある!」
ビビビビィィィィィィィィン!
「え⁉︎トノ⁉︎」
「学校行くよー」
ビビビビィィィィィィィィン!
「連れてきたから学校行くか。」
「…お手並み拝見の時間が3秒程しかありませんでしたけど…なんかもう馴れてきましたね、この驚き。」
「よし、行くか。今海上だし、とりあえず陸地行こう」
「え?このまま行くのではないのですか?」
「いやいや、そういうことじゃないだろう。あえて普通に行くのがまた美ってもんだ。(父さんの受け売りだがな)」
「なるほど。確かにそうですね。」
「よし、行くか。」
ー登校中ー
「ちなみにトノ?」
「なに?」
「アエムルスにはどうやってきたんですか?一瞬で海上にいたんですが…あれは移動魔法なんですか?」
「うん。後隙無くした移動魔法。自分で作ったから知らなくても無理はないよ」
「そのー…ひとついいですか?」
「うん」
「魔法ってそんな簡単には作れないんですよ。階級、神3人が頑張って一生にひとつ作れるかどうかレベルなんですが…」
「へーそうなんだ。」
「そうですよ…」
2人で話していたその時、
「あれ?おーい!トノ!」
次回:超人の失態, 身から出た錆




