表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/262

71.ミーティング大浴場(3)


スイランさんに呼ばれて俺の前に来たクゥアイは、同じように両膝(りょうひざ)()いて背筋(せすじ)()ばしてる。全裸(ぜんら)で。


至近距離(しきんきょり)で見るとクゥアイの腹筋(ふっきん)、キレイだな。農作業(のうさぎょう)(きた)えられてるのかな……? と、一瞬(いっしゅん)、目を(うば)われてしまった。


「クゥちゃん。傷薬(きずぐすり)になる薬草(やくそう)()えたら、どのくらいで収穫(しゅうかく)できるもの?」


スイランさんの声で、ハッと、クゥアイの健康的な肢体(したい)見惚(みと)れてしまってたことに気付く。(あわ)てて、視線を上げる。


……クゥちゃん()びとか、仲良しなんスね。そういや、昨日の湯船(ゆぶね)()り上がってましたっけ?


うーんと、少し考えたクゥアイが、スイランさんの質問に(こた)える。背中では「むにゅう」が継続(けいぞく)してる。


「あの草は成長が速いから、6日目か7日目には収穫を始められたと思う」


「始めるって?」


「あの()は、ちょっとずつ()っぱをちぎって収穫するの。そしたら、ちぎった所からまた()が出るから、そうやって少しずつ収穫するの。冬も越すし3年くらいは収穫できると思う」


背中の「むにゅう」が止まった。終わったかと、大きく息を()ったのもつかの間、今度は、左腕(ひだりうで)が「むにゅう」に(つつ)まれる。


――腕もいきますかー?


見ると、ミンリンさんは真剣な表情で……、はさんでる。


(はだ)から伝わる(なま)めかしくて生々(なまなま)しい感触(かんしょく)と、視覚で伝わる真剣な表情のギャップで(のう)()()()。ど、どう受け止めたらいいのか分からない。


「だ、そうです。マレビト様」


という、スイランさんの声で(われ)(かえ)る。目の前には両膝を突いて、背筋を伸ばして、真面目(まじめ)な表情で俺を見詰(みつ)める、……全裸(ぜんら)の女子2人。近い。


途中(とちゅう)から聞いてませんでした、とも言えず、うーんっと考え込んだフリをしてしまった。


「あ、でもっ」


と、何かに気付(きづ)いたらしいクゥアイが、パッと顔を上に向けた。ちょうどいいサイズの(ふく)らみが、プルッと可愛(かわい)()れたのに、つい視線が()っていかれたのは、……仕方(しかた)ないよね。これが所謂(いわゆる)、チラ見だけど。


()える場所を用意してもらえても、道具がないかな」


「道具?」


と、スイランさんが(たず)ねた。


(くわ)とか(すき)とか」


「なるほど。農具(のうぐ)備蓄(びちく)はありませんね」


と、口に手をあて顔を横に向けて考え込むスイランさん。……ス、スイランさん()は、()れないんスね。


「なんだね、なんだね? お呼びかな」


と、シーシが2人の肩を後ろから()(かか)えた。


「なければ作るよ?」


ツルペタ姉さん。頼りになりますね。……そして、至近距離(しきんきょり)拝見(はいけん)すると、ちょっぴり(ふく)らんでますね。


目の前でキャイキャイとミーティングしてる女子3人の()()()()()()()()同級生(クラス)の女子に全裸(ぜんら)で囲まれてるみたいで、逆に()(くさ)さが()してしまう。


左腕の「むにゅう」が止まる。さすがに分かります。次は右腕ですよね。やっぱりそうですよね。最後まで()()丁寧(ていねい)ですね。


気が付くと、ミーティングしながらシーシが俺をニタニタ見てる。


ええ、そうですよ! 気恥(きは)ずかしいこと、この上ないですよ! ツルペタ姉さんの上司(ミンリン)さん、()()が丁寧すぎません!? 俺がどんな顔してるのが正解なのか、分からないっスよ!


「じゃあ、(くわ)(すき)はボクがつくるね!」


と、シーシが言った。クゥアイが(うれ)しそうに応える。


「ありがとうございます! ずっとお城の中で、身体(からだ)(なま)っちゃってたんで畑仕事(はたけしごと)出来(でき)るの、すごい(うれ)しいです!」


クゥアイは両手を口の前で合わせて喜んでる。(わき)()まって、ふにゅっと寄る。……もう、見るわ。見てしまうわ。


「あとは、()える場所ですよね……」


と、スイランさんが口元に手をあてた。考え(ごと)をするときのクセなんだろうな。


3人は、うーんっと考え込む。……それ、俺の前でなくてもいいんじゃないですかね。3人とも近いですし。


「それでしたら……」


と言って、クゥアイの(となり)に、シアユンさんが両膝(りょうひざ)()いた。


……スレンダー長身(ちょうしん)美女。相変(あいか)わらず、(こし)(ほそ)いっスね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ