表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

運命的な出会いをするが、まだ子供の姿だと気づくか?

 出かけた先は近くの公園なのだが、どこもかしこも昔のように感じてしまうのだ。不思議である。ここには無いはずのポテトの店が建てられたりしていた。だが俺は知っている。ここに昔ポテトの店があったんだ。昔の様な懐かしい思い出が蘇る。だから俺は首を傾げる。


 だが俺がいない間に建てられていたのかもしれない。残念ながら実家に帰れない期間が長すぎてわからない。一年で変わってしまう事があるのが現実だ。


 まぁいい、忘れよう。目的地に着いたしな。俺は公園に到着して早速何をするか悩む。したい事が何も浮かばない。公園についてやることなんて走ることしかないのだ。まぁ小学生だったら鬼ごっこや土遊び、ブランコなどがある。


 高校生から遊んでいいと思うのは存在しないのだと分かった。いや、察する事にした。察してしまったのだ。これが俺は、小学生に戻れないと分かるが現実だった。


「今日は、走るのも気持ちよさそうね。走ってみようかしら」


俺は、園児を見かけておれに、言っているような気がする。だが勘違いだとしたら恥ずかしく思うのも事実だ。だからと言って幼い子に無視するのは難しい。


「流石にこの服で遊ぶのはやめた方がいいんじゃ無いですか?お姫様」


なんかお嬢様みたいな役をしていたから俺はそう言った。その園児は喜んでいた。まるでお姫様になったつもりだろう。中学生になってもお姫様になりたい人はいた。だから教えてやった。海外の王様で結婚しないと王女になれないとな。


「お姫様なんて大袈裟よ。そうねお嬢様でいいよ」


 俺はしっかり目で彼女の顔を確認した。キラキラした輝かしい大きな黒い目、ピンクの服黄色いスカート。ここで走るとなると危険だ。パンチラになってしまうかもしれない。幼女好きは存在する。だから走るのをやめる様にした。


 まぁ園児はそんなのに気をつけなくてもいいかもしれないのも事実だ。


「お嬢様、僕の走りを見て感動していてください。お嬢様の為に素敵な走りを見せましょう」


もう、そんなの知らないよ。適当でいいんだよ。ありがたい事にまだ3段階くらい加速は可能である。俺の足は軽いおかげかもしれない。きっと明日は筋肉痛は逃げれないことは想像できる。


 でもお嬢様のためだ。約束を守れないなんて男がすたる。走る走る。コーナーをカーブしてここで早速1段階のギアを上げる。ここまでは、上出来なのだがまだお嬢様は満足してくれない。一周した瞬間ギアを上げる。2段階目のギアである。これで満足してくれないと困る。だが2段階目のギアは少しずつスピードが上がりつずける。


「凄いわ、凄いわ、これが走る素晴らしさなのね。早いわ、どれだけ早いの」


 1週半した時に言われた。まだ、2段階目のギアで加速出来るというのにな。ならもう3段階で終わらせてやるしかないか?3段階は、短距離専用半周くらい出来るのだから問題はない。これで最後の加速だ。


 絶対明日は筋肉痛確定だが速い走りが出来る。これでさらに満足をて無視かよ。集中が切れていたのかよ。ちっくしょうこんなに頑張っていたのに。


「はぁ」


 そういうと俺を見た。固まっていただけなのか。なら仕方がないよな。だって俺は足が速いからな。だが最後ギリギリ見てくれてよかった。良かったよ。本当にな。俺は丁度彼女がいる辺りで止まって倒れた。たった2週だったはずが俺の走り全てを使い切ったからな。


俺はそのまま倒れてしまい手で地面を触れて、なんとか顔をぶつけない様にするのが精一杯だった。そのままキープして立ち上がる。


「大丈夫なの?」


そう純粋な目で聞いてこられたので俺はこう答えるしかない。


「大丈夫ですよ。お嬢様が笑ってくれたら」


本当にそうで笑顔は最高なんだ。天国でも行ける様な気分になる。なんならこの走ったご褒美と言ってもいいのかもしれない。


「しょうがないなニッコリ、これでいいよね」


 もの凄い笑顔で俺は嬉しかった。この子の笑顔がまた見たいと思ってしまった。


「ありがとう」


 俺も笑ってしまう。オッサンの笑顔なんて価値はないて分かっている。でも俺は笑いたかった。だから笑顔でいた。


「ねえ私と遊ぼう。私とおままごとをしましょう。あなたは好きな役をすればいいの」


「じゃあ俺と小学校に通う設定で頼む」


「うんいいよ」


彼女はそう言った。まるで俺の方が子供だった様だ!!


そして小学校の生徒役を二人で演じ続けた。


「ねぇ来春君私と付き合わない」


どうやら告白のシーンまで存在していた。俺は勿論「YES」と言った。


「Yes て何なの?わからないよ」


俺は忘れていた。幼稚園児に「YES」って知らなくて当たり前だと。俺は、大人だから知っていた。


「俺と付き合ってくれ麗奈!!俺は君が好きだ。君の笑顔が忘れられない」


「えええ、笑顔で好き」


「惚れてしまったんだ。永遠に俺の彼女でいてくれ」


絶対俺が告白するなら言うセルフだ。だから全力で告白した。


「しょうがないね。これだから来春君は好きなんだよ」


もっと続きをやるつもりが帰る時間になった。


「麗奈帰るわよ。その子とはまた遊べるからでしょう?」


「しっかり名前で言ってあげて。孤独宮来春君」


「来春君また遊んであげてね。さようなら」


「さようなら。じゃあね麗奈ちゃん」


俺と麗奈ちゃんは別れた。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ