平成饂飩奇譚
平成元年、日本はインターネット掲示板の誕生によってある騒動が巻き起こった。それは…
うどんは[どの種類が一番なのか論争]である。
その議論に火をつけたのはあるひとつのスレだったと言われている。しかしそのスレでは結局結論は出なかったのだ。ただ、この論争がきっかけで様々なうどん論議が繰り広げられた。
そして今現在、日本は3つの陣営に分断され、内戦が勃発している。
1つは[U Don No]、うどん本来の味を楽しむために、具材を全く入れず麺のみを食べることを至高とする教団だ。
彼らは具材を載せている他派閥を異端であると考えており、他派閥の教徒を見つけ次第拉致監禁し、わんこ蕎麦形式で具無しうどんを食べさせ、改宗を迫るために他陣営との対立は1番深い。
2つ目は[学会]、正式名称は咖喱学会。「カレーうどんこそが至高であり究極、全てはカレーうどんに通じる」を教義とする学会で、カレーうどんこそが世界の中でもっとも美味な食べ物であると信じて疑わないカルト教団である。他派閥が何故カレーうどんの魅力を理解しないのか疑問に思っている。三つの陣営の中で1番人数が多く、色々な地域に散らばっている。
3つ目は[狐面]、彼らは常にどこかしらに狐をあしらった物を身につけており大体の構成員は狐面を被っていることからそう呼ばれている。狐には神が宿っており、その名を冠するきつねうどんを食すことによって自分たちは新たなる境地へとたどり着くことが出来るという考えの集団だ。きつねうどんを食すその行為を彼らは御身降ろしと呼んでおり1日1回は食すことが教義により決まっている。
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これは、そんな3陣営を統一し再び日本をひとつにするまでの物語である。
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投稿できるかどうかのテスト的な作品です。ですので設定や文章は適当です。