第16話人類と巨人の戦い(回想2)
若き巨人を筆頭に巨人たちは人間たちを襲い始めた。
それをきっかけに当時の王政は砂漠しかない場所にとある要塞を建てた。
人間たちは絶対守護領域と呼ばれる要塞都市を孤高の砂漠に建設し、そこに最後の兵器を裏で作っていた。
その兵器の名は古代人類最後の希望だった。
その兵器によって巨人側が優勢だったはずの戦いは人類側に一気に形勢逆転し始めた。
そして、俺たちが劣勢になり巨人たちはどうにかして海沿いに逃げきることができた。若い巨人たちのおかげで、そして巨人はそれから2年の歳月をかけて人間にやり返そうとしていたが、ある日を境に巨人たちは消えた。
もちろん、俺だけは運よくそれを免れた。
それは人間が作り上げたマリアだった。
その惨状は実に酷かった。巨人も人間の兵士の数百人も絶望したよ。
なんせ、マリアは人も巨人もこの世にある生きとし生きるものすべてを焼き殺すために稼働し続けたのだから...
その兵器は誰に求めることはできなかった。王族も、一般の兵士も巨人もこの地球上の生物すら歯が立たない。
そんなものをあの王族は作ってしまった。
その王族の名はシュタイン・デレット国王3世だった。
そして、俺は若き巨人から命じられたこの遺跡を護り続けていた。何万年もの間...
そう言い巨人にこう言った。
「話を聞かせてくれてありがとう。」
そう言うと巨人はこう言った。
「名をいうのを忘れていたな。俺は鋼鉄の巨人のモアルだ。」
「俺はハイド。ハイド・ホライズン」
と手を差し出した。
To be continued