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帰路
ハムナミは惑星ウルカの国、ウィヌンガプナッサの首都、ププウィーリャの空港の警備兵だ。
今日は連絡船に乗ってナブタに向かいます。
ハムナミは、ショッカを自分が座っている運転席の隣に座らせた。
「よく無事でしたね」
ハムナミが聞いた。
「運がよかったです」
「なんで宇宙で浮いていたんですか」
「友達とパパヤッガ山の頂上で、ソウルグラフィーで、何かを感知していたら、そいつに体を乗っ取られて宇宙まで連れてこられちゃったんです」
「それは大変でしたね」
連絡船の窓からは、夕日に照らされたププウィーリャの、街並みが見えた。先の尖った超高層塔、オフィスビル群、行き交う飛行船や宇宙船が見えた。もう数分でププウィーリャを抜け、オラガに入る、そこを抜ければナブタだ。