3話
朝にいろいろあり、やっと教室に着いた。教室には既に半分以上のクラスメートがいて、グループこどに集まって賑やかに会話をしていた。
俺は自分の席がある窓側の一番後ろの席に着席して、カバーから荷物などを取り出していると、
「……おはよう……」
隣の席から声を掛けられた。
「……おはよう」
今話し掛けてきたのは青葉ひより、俺の席のクラスメートで大人しく、あんまり人と関わらない性格の持ち主だ。
「……この本おもしろかった。よかったら、続きを貸してほしい……」
「わかった。明日持ってくる」
俺と青葉は席が隣同士でもあることから、よく1人で本を読む姿をお互いに目撃しており、気付けばお互いにお薦めの本を貸したり、感想話し合うまでには仲良くなっていた。
「……あの主人公がヒロインを助けるシーンがおもしろかった。……この後の展開が気になるラストだった。……」
ちなみに青葉はミステリーなど、大人向けの小説を愛読しており、よく俺に進めてくる。
俺はラノベなどを中心に愛読しており、青葉に何冊が進めた所、ラノベに嵌まったようで最近はラノベもかなり読んでいるようだ。
それにしても、青葉はあんまり表情を変えないものの、顔はかなり整っており、美少女といっていい程の美形である。
何人か青葉に告白をしたものの全員玉砕したそうだ。青葉に断った理由を聞いたが教えてはくれなかった。
それに青葉と話しをしていると、クラスの男子からなぜか、キツい目で見られる。
俺は別になんにもしていないんだけどな?