2話
国立白雪高校、県内でもトップレベルの学校の1つで俺はそこに通っている。
登校中、俺はため息をついてしまった。俺は今年で高校2年に上がったばかりであるが最近学校に行くのが憂鬱になり初めてきた。なぜなら……
「おはよう!椎名君!」
今俺に挨拶をしてきたのは白川香織、同じクラスメートであり、校内でもトップレベルの美少女である。艶のある黒髪を背中まで伸ばし、顔はアイドル顔負けの美形で誰もが憧れるようなスタイルの持ち主である。
「……おはよう……」
俺自身も美少女に話し掛けられてうれしい気持ちはあるがそれよりも鬱陶しいことがある。
「香織が話し掛けているのにその反応はないんじゃないのか?」
そう声を掛けて来たのは南條隆志、同じクラスメートであり、白川香織の幼馴染みある。
なぜか、俺と白川が話しをしていると必ず割り込んで来るやつで正直面倒なやつである。しかも、無駄にイケメンである。
「香織はお前みたいに友達も作らず、一人で過ごしてるお前が可哀想だから、話し掛けているのにそのお前の返事はなんだ?」
「……別に俺から話し掛けてる訳じゃないんだけどな?」
「お前!その言い方は……」
「はーい!ストップ!朝から争わない」
ヒートアップしそうな会話に割って入ってきたのは黒田鈴菜、白川と南條のもう1人の幼馴染であり、白川と並ぶ美少女の1人だ。
黒田は剣道をしており、その実力は全国で優勝する程の腕前であり、その美貌とあわせ持って美少女剣士として有名である。
「でも、鈴菜!こいつは!……」
「でもじゃなく、朝から止めなさい、みっともない」
「そうだよ、私は気にしてないし、それに私から声を掛けたから椎名君は悪くないよ」
と、言われ南條は渋々引き下がり学校がある方向に歩いでいった。その後を黒田が追いかけ、白川も俺に「後でね」といい追いかけにいった。
残された俺は朝から面倒に巻き込まれたと思いながら、学校に向けて歩き始めた。
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