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衰弱する刃  作者: 脳筋
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繰り返す記憶

気が付くと霧の中に居た。

そこはただ薄暗い何もない場所。

またここか・・・。最初はぼんやりしていた意識がはっきりしてくると視界を覆う霧が引いてゆく。

徐々に見えてくる赤く染まった地面とそこに無数に刺さる剣。そして聞こえてくる声。

「助けて・・・助け・・・」

「死にたくない・・・」

「呪ってやる・・・呪い殺してやる・・・」

微かに聞こえてくる。今にも消えそうな呻き声。

この世のものとは思えない声の中、足音が近づいてくる。

大きな影が迫り、逃げようとするが意識と反して体が恐怖で動かない。

影の動きが目の前で止まり私に問う。

「この世界に意味はあると思うか?」

この光景を何度繰り返しただろうか。問いには答えず心の中で「そろそろか」とつぶやく。

影が刀を振り下ろした。



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