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序章

  『刀舞と賢舞~ケンブとケンブ~』



――刀とは戦う[武器]であり、命を護ための[道具]である――



――賢とは稀なる[聖人]にして、人[成らざる者]である――



――刀と賢、共に使い手となる者、危険にして悪魔に成りうる存在――



――両者共にこの世在らざる者、存在せざる者である――





この世界に暗黙の了解として知れ渡る

「誓約書の中の一節」




人々は老若男女問わずそれを本能のように覚えていた。

薄れる傾向がある今でも・・・。




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