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4GB USB 〜29歳既婚者が過去に戻って一攫千金を狙ったけど現実は結構厳しそう〜  作者: ナカモリトマト


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3話 見知らぬおじさん

書かれて居た手順を実践して布団の中でイメージする。

いくつもの輪を潜り抜けて20年前に戻る事を。

気がつくと意識がスゥーっと落ちていく......




目を覚ますといつもの天井だ。

どうやらやはりあのメッセージは嘘だったようだ。

当たり前だ。

人間は過去に戻る事はできない。

買った100個のUSBどうしようか......


そんな後悔の中横で眠る妻を見ると何かが違う。

そこには全く知らないおじさんが眠っていた。

え?泥棒?大慌てで周りを見回す。

いつもの家だが色々と違う。

自分の家だが家具も何もかも違うし、天井にあったシミもない。

自分の家だが自分の家ではないのだ。

おじさんを起こさないように大慌てで家から出る。

家から出る時に玄関にかけてあるカレンダーが目に入る。

2006年4月


20年前なら中古で買ったマイホームには違う人が住んでいる。

という事は過去に戻れたのか?


パニックになった。

こういうタイムトラベル系ってなんか目覚めたら草原とかじゃないの?

現実は違う。

タイムスリップしたら自分の元いた場所で目覚めるようだ。

もしも戻った先になにか違うものがあればどうなって居たのだろうか。

もっとタイムスリップとはどういうものか考えるべきだった。

20年前とはいえ見知った場所。

昔からある公園に向かい少し休む。

これって20年前に戻れたのか。

タイムトラベルほんとにできた......

ポケットにはパンパンに入ったUSBとスマホ。

手帳も現金も残っている。

どうやら身体に身につけて居たものは持ち込めたようだ。

素っ裸で過去に飛ばされなかったのは幸いだった。

どうやら過去に戻る方法は本当で成功したようだ。


過去にきたという実感はまだないが大きな期待に胸が膨らんだ。

まるで小学生の投稿初日のような感情。


周りはまだ車が少ない。

公園の時計を見ると朝4時半。


とりあえず腹も減ったし近くのコンビニに行く事にした。

コンビニなら朝からやってるし過去にきた実感が湧くものもあるだろう。

記憶を元に歩いて向かう。


店に入ると懐かしい商品が目に入る。

2026年にはない子供の頃に大好きだったジュースやお菓子。

入り口に置いてある新聞を見ると2006年4月と書かれている。

あぁ本当に過去にこれている。

一気に実感が湧いた。


店内を物色しながら朝食のサンドイッチと飲み物をカゴに入れレジに向かう。


この時代は電子決済などないので現金払い。

現代から持ち込んだ1万円札を出すと店員が一瞬固まってお札を見る。

しばらく様子を見ていると店員が口を開いた。


「あの......このお札なんですか?」


1万円だけど?

っと思いながら自分が出した1万円を見ながら少し考える。

完全に忘れて居た...


この時代の1万円札は福沢諭吉。

栄一など使えるわけがない。


店員に「間違えました!」と

訳のわからない事を言って大急ぎで店をでる。


私は一万円札のデザインが変わっていることなどすっかり忘れて、意気揚々と19年がまで使う事ができない紙切れを持ってきてしまったのだ。


お気づきの人は居るだろうが......



29歳既婚者無職は2006年に来て

29歳既婚者無一文となった。

なんだったら妻はこの時代まだ中学生。

ただの29歳無一文が爆誕した。


よく爪が甘いと言われるが爪が甘すぎた。

そして冷静に考える。

USBを売るにもここは20年前の北海道の田舎。

誰が買い取ってくれるというのだ。

「詰んだ......」

声に出てしまった。


やばいとりあえず大きな街に向かわなければ。

この辺りで大きい街だと札幌まで車で1時間。

4月とはいえ北海道...

死ぬかもしれないそう思いながら何も考えずに歩く事にした。

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