表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4GB USB 〜29歳既婚者が過去に戻って一攫千金を狙ったけど現実は結構厳しそう〜  作者: ナカモリトマト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/18

1話 過去からのメッセージ


「じつはわたし未来から来たんだよね〜」


 8年前に送られてきたそのメッセージを、私は今になって初めて開いた。

そして、その内容は、冗談では済まされなかった


 

 2026年 29歳 既婚者 結婚生活4年

真面目働いて来た、なのに......。

「申し訳ありませんが、経営方針が変わり今回の採用はなかった事でお願い致します」

その一言で無職になった。


 私は高校を卒業した後、東京の大学に進学。

卒業後、そのまま東京の1部上場企業に就職した。

学生の時から付き合っていた妻との結婚生活も4年を迎える。

順風満帆な生活だったが、毎日の残業と夜勤、妻との時間も取れずモヤモヤする日々を過ごして居た。


「貯金もかなり貯まったし、一人娘の妻のご両親も心配だから転職して北海道に移住するか」

そんな理由を並べたが正直東京での生活に疲れていた、それに北海道での暮らしに憧れていたのだ。

自分の両親は弟が面倒見ているし思い切って転職して移住する事にした。


 幸いな事にすぐに知り合いの外資系企業に転職が決まった。中古だけど一軒家も買ってこれから楽しい生活が待っている!そう思っていた。


なのに......。


「申し訳ありませんが、経営方針が変わり今回の採用はなかった事でお願い致します」


転職先の経営者が急に変わり事業を縮小、突然採用がなくなった。

残ったのは引越しの為に買った中古一軒家とそのローン、そして無職の私。

幸いな事に、妻は元々居た会社の支社に転勤できたのでOLを続けているが私は突然知らない土地で無職になってしまった。

 最初は仕事なんてすぐに見つかるだろうと思っていたが中々見つからず4ヶ月が経ってしまった。

元々1部上場企業に居たというプライドと貯金があるという余裕の結果だ。

 無職になってからは週に1〜2回日雇いのバイトを見つけては仕事をしているが、バイトの見つからない日は家事をして過ごしている。

結婚するまで一人暮らしをしていたので料理も片付けも少しはできた。

あるバイトのない日に部屋の片付けをしているとふと、学生の時に使って居たスマホがでてきた。



 このスマホを見つけた事で私の運命は大きく変わってしまう事になる......。



 

 大学1〜2年生の時に使っていたスマホだ。

なにか、面白い物でも入ってないかなと思い充電器に刺してみると「フォンッ」という音とともに画面が光った。

壊れては居ないようだ。

 何故か人間という生き物は片付けをしていると、普段どうでもいい物を見たら触ったりしたくなるものだ。

スマホの写真フォルダやSNSなどを見ていると、あるアプリが目に止まった。

そのアプリは学生の時に寝る時間も惜しんでやって居たソシャゲアプリだった。

バイト代と単位を犠牲にしてまで遊んだそのアプリを少し覗いてみたい。

そう思い、アプリを開いてみると長いダウンロード時間はあったもののサービスはまだ続いて居たようで開く事ができた。

懐かしいなと思い当時のフレンド達のログイン履歴を見てみるがやはりもう10年近く前だ。

現在も続けているフレンドは1人も居ない。


「そりゃそうだよな、自分も大学3年生からはゼミや卒論が忙しくてやらなくなったし」


そう思いながらアプリを閉じようとすると、1人のフレンドから何通もメッセージが届いているのが目に入った。

メッセージが届いているのは8年前、未読のままになっている。

送り主のIDには見覚えがある。

同じギルドで仲良くして居た女性だ。歳は自分より1回りほど上だったがとても気が合い、毎日のように一緒に遊んだ相手だった。

私は最後にこのメッセージだけ開いてみるか。そう思い画面をタップした。

メッセージの内容は一緒にクエストやろうよなどゲームに関する物のようだったが、最後の方のメッセージに変な物を見つけた。


「もうこのゲーム辞めちゃったかー

今までありがとうね^_^

どうせ見ないだろうから私の秘密教えてあげるねww

じつはわたし未来から来たんだよね〜」


 最初は冗談だと思って居たが次のメッセージは興味深い物だった。


 それはプロ野球チームの名前のリストだった。

やけに福岡が多いなと思い見ていると、ふとある事に気づく。

あれ、これって優勝したチームの一覧じゃない?

疑惑は確信に変わった。

そこに書かれて居たのは8年前の人間が知るはずのない過去の優勝したチームのリストだった。

まぁでもこんなの偶々だろう、そう思っていた。 かし、その下には偶々では絶対にありえない過去に起きた大きな事件などが書かれてた。


「やばい、これガチかも」


そう声が出てしまうほど、その内容は彼女が未来から来た人間でないと説明できないものだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ