ここみ オフトゥンに屈する
幻邏さま
疲れた……。
なぜこんなにも疲れてるのかわからないが、心当たりがないこともない。昨日は1日22時間、ずっと仕事をしていた。
とはいえ帰ってからもう10時間も経っているのだ。5時間ぐらい酒を飲み、4時間ちょっと寝た。もう復活していてもいい頃ではないか?
さぁ、休日だ。やりたいこと、やるべきことは山ほどある。洗い物は山のように溜まっているし、何よりあの連載小説の続きを書きたい。
そう思いながら、オフトゥンから出られない……。
なぜだ。2月とはいえもう下旬。起きてもそこそこ寒くはないはずだ。
さぁ、起きるぞ。
出られない……。
オフトゥンが私の体と同化しているかのようだ。これを剥いだら皮まで剥げて、とても辛い思いをするような気がしてならない。
っていうか──
気持ちいい……。
オフトゥンが
気持ちいいよ……。
書くんだ! 私は熱意ある創作者のはずじゃないか! みんなを面白がらせたい! 自分を面白がらせたい! そんな意欲をもって、この小説投稿サイトを股にかけてきたはずじゃないか!? さぁ起きて──!
オフトゥン気持ちいいー……
確かに覚醒したはずだった。
私の意識は目覚め、小説を書く気概がみるみる満ちていったはずだった。
しかしいつしか再び夢の中──
ふふふ……。
にゃふふ……。
せっかくのお休みなんだもの。
夢の中で白いおばけとふにゃふにゃ戯れちゃお。
あれっ? あそこにいるのは青いネコ型ロボットでは? よく見えない……
……メガネメガネ。




