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周回少女  作者: i
プロローグ ─開始地点─
1/24

プロローグ ─すべてが始まるまで─

あらすじ…


ちょっと特殊な学園生活を送る、才能あふれる生徒たちの物語。


国に認められた、才能を持った人にしか入れない特殊な学校。

そこに今年入学することになった狛枝珀。

初日から変なことに絡まれたり、命の危機に片足突っ込みまくる現代ファンタジー。


異能力とかのなかに現代武器が組み込まれてる、わりかし現実味のある内容。


恋あり戦いありの青春(?)しまくる作品!



─────────────────────────



作品を開いていただきありがとうございます。iです。


小説なんて初めて書くのであんまり前書きに何かいたらいいとかわからないんですけど、とりあえず読んでいただけるとありがたいです。


プロローグから残酷というか、悲惨な描写がありますのでお気をつけて。


それではごゆっくりどうぞ…

才能。それは能力を評価する指標ではなく、あくまで個性を表現する数多の手段の1つに過ぎない。



18XX年日本国内某所。「声魂(こえだま)XX 女性 6歳」にこれまでには見られない異常な状態が発見される。


声魂家は代々声量が大きいとされていたが、それはあくまで印象に過ぎないものであった。

しかし、声魂さんには明らかに周囲、社会的に比較しても声量が大きいことが確認された。


政府は声魂さん本人及び家族に許可を得た後、研究を始めた。


だが、そこでの成果は何もなく、声魂さんにも異常は発見されなかった。

政府はこういった人間のことを「才能保持者さいのうほじしゃ」とし、その存在と定義付けを行った。


それは瞬く間に世界に拡散され、国内外問わず、「才能保持者」と認められたがる人が日本政府才能鑑定省に大量に訪れたが、当時訪れた人の中には誰一人として「才能保持者」は認定されなかった。


その数年後、声魂さんの次の世代に当たる人物から「才能保持者」が認められる者が現れた。

当時は、「才能保持者」は一世代につき一人までと考えられていた。


そのわずか30年後、一世代から複数名の「才能保持者」が認められた。

はじめの「才能保持者」認定から時間も経ち、ある程度研究も進んでいた。


「才能保持者」は

・何かについて異常に発達している。

・才能の発生条件は不明だが、「才能保持者」の子孫から「才能保持者」が認められる事例が確認されている。

・「才能保持者」に身体的異常は確認されない。

・「才能保持者」は、全世界で年々、人口が増加していっている。

ということだそう。




それから約100年後、19XX年。


世界的に「才能保持者」という概念が認知、承認されていき、社会的に「才能保持者」が活躍し始めた頃、日本国内某所のある街。


この街は、少し田舎ではあるが、平凡で穏やかな生活が送られていた。

さほど広くない土地に加え、ネットワークがさほど発展していなかったこともあったのだろう。

ここの住人同士は、非常に仲が良かった。


多少不便ではあるが、それすらも凌駕するほど充実した街だった。



そんな街にすむある少女は、母親と共に買い物からの帰路を辿っていた。

母親は友人と出会い、世間話を始める。


長くなると悟った少女は辺りを見渡した。


すると、道路の向かい側に不自然にドアの開いた家を見つけた。



そこは、この地域では有名な悪名高い政治家の家で、近づくなとよく親に言われてたことをふと少女は思い出す。


そんな親のしつけも虚しく、少女は好奇心に負けその家へと近づいてゆく。


一歩一歩近づくたびに感じるのは、ただただ異様な雰囲気。

明らかに普通の家とは違う。


しかし少女の足は止まらず、不思議な力か好奇心によって、吸い寄せられていく。

まるで、其処に行くことが運命づけられているかのように。


少女はドアの前について、体を半分隠しながら、恐る恐る家の中を覗く。



そこにはナイフをぶら下げ、全身を血にぬらした、孤独に佇む何か。

床にある何かをじっと見つめるそれは、少女と同年代ほどの少年。


そしてその足元に血まみれとなり、うつ伏せになって倒れている屍が合計3名。


…まだ幼い少女にとって、あまりにも壮絶な光景。


当時の少女は、恐怖で逃走本能が麻痺していたのか。

はたまたあまりの光景に、現実を受け止められずその場に留まってしまったのか、真偽は定かではない。


少年がドアから覗いている少女に気づき、ゆっくりと顔を上げた。


顔は影になっていて見えないが、どこか寂しい、またどこか嬉しそうな目をしていた。


少女を少し睨みつけた後、何かに期待を乗せるかのような笑みを一瞬浮かべ、少女のいる方へと歩いてくる。


そして、少女の真横に来ると


『─才能…』


そう、ぼそっと呟き、少女の手を叩く。


少女は何が起こったのか分からず、呆然と立ち尽くしていた。


少年もまた、何が起きたかわからないような、怪訝な顔をして、早足にその場を去った。


少女はしばらく立ち尽くした後、ようやくこの状況を理解し、母親に報告をしに行ったが、すでに少年の姿はどこにもなかった。

残っていたのは黒くなってゆく死体だけ。


その後、警察が事件発覚後、少女の証言から少年捜索を始めたが、いかなる証拠すら現場には確認されなかった。


その少年については顔もよく見えず、実際の状況を除くとなんの変哲のない少年だったため、個人の特定までには至らなかった。


ただ一つあった手がかりが、少女の手についた指紋と、ただ一回だけ発した声のみ。


結果、捜索は難航を極め、解明されないまま中止となった。


また、普段どおりの平凡で穏やかな生活を送れると思ったその街の人々は、事実上被害者であった少女に会いに行き、心配しているであろう彼女をなだめようと考えた。


そして、実行日当日、少女に触れた人々が










死んだ











ただ一人、彼女の親友を除いて。





これは、少女が成長した後の高校での、ちょっと特殊な学校生活でのお話である。



この話から数年後。

才能保持者しか入学できない完全招待制の学校ができた頃。

何気ない日常を送っていた狛枝 珀は、突然才能が認められ、招待状で送られて来た。

その学校で起こる青春物語とは…?


       第1章 ─フシギな出会い─

               第1話 ─祝?入学─

─────────────────────────



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


こちら、私の初めての作品ということでもあり、手探り状態ではありますがなんとか書き上げさせていただきました。


前書きでも言いましたが、やっぱり何書けばいいのか分からないんですよねーw


私的にはプロローグからかなり飛ばして、心を掴もうとしましたが、次からはそんなに激しくならない予定です。期待してた人はすみません。


連載始まってある程度経ったらまたこーゆー描写はいる予定なのでよろしくお願いします。


あとがきで長々と喋るもんじゃないですね。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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