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ノイズ

作者: 水夏

初めまして?水夏です!

自分の作品を開いてくださりありがとうございます…!


完全な素人ですが、暖かく見守ってくださると幸いです、、


リクエストなどお受けしています◎

長編が苦手なので短編ばかりになると思いますが、楽しんで貰えたら嬉しいです♡

人の声が苦手だ。


いつから苦手なのか分からない。

生まれつきでは無いはずだ。

幼少期は人と話すのが好きだったし、

小学生のころはガヤガヤしているのも平気だった


音が苦手なのではない。

親が楽器をやっていた関係で

楽器の爆音には慣れていた。

逆に落ち着くレベルに安心感があった


それに比べ、人の声はどんどん雑音と化していた

ザワザワ、ガサガサ…何を言っているのかも聞き取れないほどにハッキリせず、声量だけがものを言う。


はっきり人の声が駄目だと思って以降

学校というものが嫌いだった。

苦手な勉強、苦手な運動。

それと苦手な人間関係、うるさい場所。

わざわざ苦手だと分かっているものに飛び込む必要はあるのだろうか


人の声が苦手なのは学校だけではなく、

家でも同じだった。

家族の声ですら雑音に聞こえ、常にイヤホンを付けていた。

親には耳が悪くなるから外せ。ご飯中ぐらい外しなさい。等と文句を言われたが音楽に意識を逸らしていないと全てが嫌になる。


常に耳を塞いでいたくなる。

学校では我慢して読書などで意識を耳から逸らそうとしていたが、ある日の生徒相談で担任に

「人の声が駄目」だと告げてからこれで

我慢しなくて良いんだという思いが強まり

ついに授業中に耳を塞いでしまった。

教科担当の教師で、担任では無い。

耳を塞いで下を向いていたが、授業は受けなければと顔を上げたら目が合ってしまった。

教科担当は事情を知らない。


軽く手を外すと、塞いでいた時との音の差に

驚き再度耳を塞いでしまった。


動画を流す。という教師の声が微かに聞こえ

意を決して手を耳から外す。

途端の周りから聞こえるザワザワとした声

トラウマみたいなものだろうか。

僕にはその声が自分と同じ人間のものとは思えない程山の木々を激しく揺らす風の方が良いと思えた。

最後まで読んでくださりありがとうございました✨


感想やアドバイス等頂けるとモチベに繋がります…!

投稿頻度は低いと思うけれど、前の作品より良くなってる!って言って貰えるように頑張ろうと思います!

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