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最高神とアクアメタリア

1話目は壮大なお話になります。

楽しんで頂けたら幸いです。m(_ _)m


 

 剣と魔法が存在するこの世界アクメタリアの最高神

  ―――――光神龍のネヴァと闇神龍のダージハルは全ての頂点に君臨する。



 かつてこの世界が誕生する前の話、二柱の神龍はこの世の意志そのものであった。それがいつしかほんの気まぐれで自らの強大な神力を二分させ光神龍と闇神龍を創造し

 ――――――創造の力と再生の力は光神龍ネヴァに

  ――――――破壊の力と時空の力を闇神龍ダージハルに与えた。



 その神力の余波でアクアメタリアが創造され、二柱の神龍は最高神となったのである。

 

 ネヴァは己の眷属として天使族を創造し、人族を生み出した。ダージハルも配下として悪魔族を使役し魔族を生み出した。どちらも神龍の神力を分け与え生み出されたせいか、体内に魔力『微弱な神力』を持ち合わせておりニ柱はこの力を利用させ、アクアメタリアがより発展することを望んだのである。そこで自らの神力から精霊を生み出し属性を誕生させた。

 


 

 ネヴァは水と地を、ダージハルは炎と風を。そして水から氷属性が風から雷属性が派生し現在では水、地、炎、風、『四大属性』氷、雷の六属性と神聖魔法――――光と闇の八属性とした。

 

 

 ニ神龍は各属性の精霊の中でも力ある八精霊を大精霊とし各属性を管理させ、その頂点として自らと同じ――龍――を六体創造し光と闇以外の六属性の最高位存在としたことで、いつしか原初龍と言われるようになった。

 

 そして地上『下界』は魔族、人族、精霊の土地として与え

 天界はネヴァ率いる天使族、水龍、地龍、氷龍が

冥界はダージハルを中心とした悪魔族、炎龍、風龍、雷龍の聖域として居を移したのである。

 


***



 


 そしてアクアメタリア誕生から一万後―――

 地上では文明が発達し、人族は文字を作り文化を発展させ魔族は自身の内にある魔力を活用し、魔法を確立させた。

 

この時までは人族も魔族も相互の力により自分達の生活が成り立っていることを理解していた。人族は魔族がいないと魔法を教われないだけでなく使えるようにもならなかったし、魔族も人族がいなければ言葉を発したり文字を覚えられないなど意思の疎通ができなかったためである。

 よって双方が協力しあい、共存したことで文化と魔法はより一層発展したのである。

 


これを二柱の龍神は喜んだ。地上が発達すると良い暇つぶしにもなるし退屈にならないからである。しかし、ふとネヴァは思いつく。魔族よりも人族の方が文化を早く生み出しているので知能が高いはずなのだからより早く魔法を発展させるためには人族により強い力を与えた方が効率がよいのではないか?と、そしてダージハルに何の相談もなく人族には各分野に特化したスキルを与えた。

 


もちろんタージハルはこれを快く思わず、激怒した。このままでは自らの生み出した魔族が劣った存在と見倣され絶滅してしまうと考えたからである。


実際にしばらくすると魔力量は人族と魔族でたいして変わらなくともスキルという恩恵により力の差は絶大であり人族は魔族を滅ぼし始めた。これは後に一次人魔大戦と呼ばれることになるがそれはまた別の話。


 しかし何度ネヴァに天界に出向き言い聞かせても全くと言っていいほど取り合わず、人族を滅ぼすことになるぞと脅しても「好きにしろ」と帰される始末。  ネヴァとダージハルは力は互角であり対等な存在でもあったので信頼し合っていたが性格は全くと言っていいほど真逆である。

 穏やかで自らの眷属を大切にする慎重派のダージハルに対し、ネヴァは残忍で弱者は敗者とみなし例え自らの眷属であったとしても躊躇なく殺せる性格の持ち主であった。特に地上では人族に生命や力の奪い合いをさせ、敗者の死に様を見るのが何よりも好きだった。

 


このままでは地上が人族のものになってしまうと考えたダージハルは人族を消そうとし―――――できなかった。本当に人族を消滅させようと思っていたからこそネヴァを脅したが恐らく滅ぼしてもあいつは再度新たに何かを創造し同じことが起きる

―――いや、起こされるであろうと分かっていたからである。

それに人族も全員が魔族を迫害しているのではなく、一部ではあるものの良い人間もいたのだ。やはり躊躇してしまう。

 


そして苦肉の策として自らの破壊の力を用いて人族には天寿を過ぎれば死を迎えさせることにしたのである。ネヴァもこれには激怒し、滅ぼすなら人族を消せばいいと言ったがそれだとまたお前は同じことをするだろう?と返され、やがて二柱の龍神の仲は険悪になっていった。


 他の六柱の龍もこのままでは世界が壊れると考え、彼らの主である二柱に争うことを止めるよう進言したが了承したのはダージハルのみ。世界がどうなろうとどうでもいいネヴァは地上の争いが沈静化された恨みをダージハルで晴らそうと考えていたのである。

 

 

***



 そしてニ柱の関係は解決することなく悪化し続け、アクアメタリア誕生から四万年後―――――

 二つの強大な影が互いに衝突し周囲が爆発した。

 

この頃には光龍派であった水龍、地龍、氷龍は闇龍派となり世界を守ることを第一として闇龍の眷属達と協力関係を築いていき居を天界から地上に移動させた。

 

 ネヴァも最初は気にしなかったが、ついに己の眷属である天使族までも闇龍の味方をしようとした為、遂に怒り狂いダージハルを殺すついでに冥界へ制裁を加えようとして―――

          ―――――既にこうなることを想定済みのダージハルの時空の力によって亜空間を生み出されそこに閉じ込められた。流石に闇神龍と同格の力を持つネヴァに破壊の力は無効化されたが―――――結果としては十分だったであろう。


 

 時空の力で封印することは不可能ではなかった為、他の六柱や天使族、悪魔族の力を借りいくら最高神ネヴァといえども二度と出てこられないような無限亜空間を作りあげたのである。

 

 しかし強大な力を封印するためには犠牲は必要不可欠であり千年に及ぶ死闘の末、闇神龍の神力を半減させることによって封印は成功した。

 

 

 この戦いによって最高神はダージハル一柱となり新たな決定として封印亜空間の設置場所は天界として、その管理及び光属性の管理を光の大精霊ノルーンに一任。

 

 

 しかし創造神でもあり光神龍であるネヴァの封印により光の神力が上手く世界に循環されず光魔法はこの世界で他の属性よりも発展せず消費魔力が多いだけの欠陥属性というレッテルまで貼られてしまう。


 そして闇神龍ダージハルは急激に半減した神力を神体に馴染ませるため眷属の悪魔と共に長い眠りについてしまった。

 



 ――――――そして後の歴史に残る安寧の百万年間が続くのである。



 




いかがでしたでしょうか?とっても長く続く予定です。何卒応援よろしくお願いします。

 不定期更新となってしまいそうですがなるべく早く連載したいと思っています。誤字は見つけ次第修正していきます。m(_ _)m


1話目は主に世界の成り立ちなどです。

2話目から物語は主人公視点で始まります。

他者視点もあり

元々が最高神様というだけあってとってもチートです。4話目以降から無自覚最強への道を一気に駆け上がります。主人公かわいい!




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