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6 スキル作成使いは打ち上げに参加する

「アランの加入と、初勝利に乾杯!」


「「「「かんぱーい!」」」」


 俺たちは今、学院試験を終え、近くの店で打ち上げをしている。なんでも、俺の加入と初勝利をみんなでお祝いしたいのだとか。


「今日はじゃんじゃん飲んじゃってくださいっす!」


「ははは……これ、僕が払うんだよね……」

 

 と、ローランは落ち込んでいた。


「まあまあ、今日はめでたい日なんだしさ! そんなに固いこと言わないでおきやしょーよ!」


「完全に酔っちゃってますね……」


「はい、いつもこんな感じなんですよ。お酒をちょーっと飲んだだけで酔っちゃうんですよね」


「ははは……大変ですね」


「もーっ! 他人事みたいに言ってますけど、今日からアランさんも関係ありますからねっ?」


 と、ほろ酔いのリナが言ってきた。

 かわいい。


「あはは……善処します……」


「絶対ですよっ! ぜぇーったい!」


「あの……リナさん、酔ってますよね?」


「え? わたしぃ? 酔ってない、酔ってない。酔ってないですよぉ?」


 これは完全に酔っている。

 これじゃあ俺の理性が持つか分からん。


「あはは……絶対酔ってますよ。気を確かに」


「えへへ、心配されちゃったぁ〜」


「ちょっと誰か、助けてくださいー」


 俺は同じメンバーの誰かに助けを呼ぶ。


「僕が払う、僕が払う、僕が払う」


「ちょっと! 今日は盛り上がりましょって!」


「ぐぅー。すやすや。ぐー」


 おい、どうなってるんだよ。

 一人はなんか落ち込んでるし、一人は酔ってるし、一人は寝ちゃってるし。


「ねぇー。わたしぃと、遊びましょうよぉ」


「何を言ってるんですか。気を確かにしてください」


「えー? キスをしてください? やだなぁ〜。でも、アランさんにだったら……えへへ」


「もう、手遅れだこれは……」


「でも私、アランさんのこといいなって思ってますよぉ?」


「酔ってるから、下手に喋らない方がいいですよ。勘違いしちゃいます」


「勘違い? 私だったらむしろ、嬉しいかなぁ〜」


 だめだ、理性がすでに限界だ。

 戦うんだ、おれ。頑張るんだ、俺。


「そうだ! 《スキル作成(クラフト)》、作成《理性強化(コントロール)》、一万!? 頭おかしいだろ! 削除! 作成《色気耐久(プリティファイ)》、四〇〇〇か……まあいい! 完了! そして終了」


 やばい、早くしないと理性が……!


「うおおおお!!」


「ねぇ〜、私を持ち帰ってくれる?」


 あれ? だんだん手が伸びていく。

 さっきスキル使ったのに……?


「止まれ止まれ止まれ! 俺の手!」


「くぅー。すぴーすぴーすぴー」


 あれ? 寝た? 


「リナ? おーい」


「スピースピー」


「あ、寝たみたいだな」


「取り敢えず、お金だけ払ってるか」


 俺は今回は奢ることを決意し、そのことをローランに伝えにいく。


「なあ、今日は俺が払っとくから、もう落ち込まないで下さいね」


「僕が払う僕が払う僕が……ってえ?」


「それじゃあ、しばらくしたら、皆さんをちゃんと起こしていてください」


「わ、分かった……」


 俺はそれだけ伝えると、カウンターへ行き、支払いを済ませた。


「お会計は、八万ゴールドになります」


「は?」


「八万ゴールドになるます!」


「いや、元気に言い直されても……」


「八万・ゴ・ー・ル・ド♡」


「ぐぬぬ。分かりました」


 と言って俺は結局、八万ゴールドを支払った。

 八万ゴールドあれば、普通に生活すれば二週間は生活できる。


「まあ、今回は特別ってことでいいか」


 俺はまた、席に戻るとみんな起きていた。


「いえーい!」


「やりましたね!」


「私はこんなことやりたくなかったです……!」


「僕のお金、浮いた」


 ん? どう言うことだ?


「一体これは……?」


「あ、いや、なんでもないです」


「そうっす、そうっす! 気にしないで下さい」


「そうだ! そうだ!」


 なんだ、この違和感。

 なんだか、はめられたような気がする。

 

「正直に話してください。何を企んでたんですか?」


「いやぁ、その……ごめんなさいっす!」


「一体どう言う魂胆だったんですか?」


「ごめんなさい。私が説明します。今回私たちは勝つ為にお金をありったけ戦闘に向けて使ってしまってたんです。で、お金がないからどうにかしてアランさんに払って貰う方法をって事で、こうなりました……本当にすみません!」


「なるほど……ならば今回はリーダーだけで許してあげますっ!」


「あ、あのー……アラン? ちょっと?!」


 この後、俺はアランに説教をしようと思った、のだが、誘ってくれたこともあり、今回は許した。


「「「「本当にごめんなさい」」」」


「いいですよ。今回だけは」


「良かったっす。ここの店美味しいけど、明らかにぼったくり店なんすよねぇ……」


「おい、それを知っていたのですか?」


「え? あ、そのぉー」


「覚悟は出来てますか?」


 俺は怖い笑みを浮かべると、拳を立てた。


「ひぃ! 本当にごめんなさいっす! 反省してるっす!」


 こんな感じで、加入記念と初勝利を祝した打ち上げは幕を閉じたのであった。


「てか、今日作った《色気耐久(プリティファイ)》、絶対必要ないよな……」



読んでいただきありがとうございます!


 初めて書く小説という事で、慣れないことも多く、、って感じです!


少しでも、「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくれた方は、


 下の方にある、


        ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


 で、評価していただけると幸いです!

 

 また、ブックマークもお願い致します!


 あと、今日は1時ごろに1話、7時頃に5話あげます!

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