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月の音色  作者: 誰か
42/92

テーマ『鍋の話』

『鍋の話』


「みろ、邪悪にほくそ笑んでいる奴を」


「ああ、気をつけろ、今宵の闇は一段と深いぞ」





『鍋の話』


「八百屋さんで大安売りをしていたから、今晩はおでんにしたわ」


「いいね、って、大根しかないじゃない」


「大丈夫、役者はそろってるわ」





『鍋の話』


「あんな変人の一体どこが良くて付き合うのかわからないわ」


「あら、何事もふたを開けてみるまではわからないものよ」


「なるほど、われ鍋にとじ蓋とは、よく言ったものね」





『鍋の話』


 もしも願い事が叶うなら、言葉を話せるようにしてください。


 ほんの一言で良いのです。


 いつも料理をしているお母さんに、話しかけたいのです。


 カタコト、でも。





『鍋の話』


「お母さんは、頑張った」


 制服を脱ぎながら。


「ただいま、ねえ聞いて、もうね、お稲荷さんは見るのも嫌だわ」


 母は、スーパーでお寿司作りをしているのだけれど。


「お母さん、見栄え良く並べるの苦手で、アルバイト君にやらせてたのね、そしたら大口の注文があったの、お稲荷さん200個よ、しまったって思ったわ。アルバイト君にSOSを送ったのに目を合わせてくれないの」


 ぷりぷりしてる。


 まあ気持ちはわかる。


 ね、アルバイト君。


「お稲荷さんは面倒なのよ、お揚げを一つ一つ開いて破れない様に詰めるだけでも手間なのに、機械の四角いご飯は一つ分に足りなくて、折角握ってくれたけれど、お母さんが全部バラバラ事件にしちゃった」


 なるほど、犯人の自白で一件落着でよろしいですか?


「それだけじゃないの、注文品は時間までに作らなくちゃいけないから大忙し、休憩もなくて、ほんと働いたわ」


「お疲れ様」


 はいはい、分かりました。


「つまり、今晩は鍋だね」

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『HAKO NIWA シークレット!』
 みんな、宝箱には目がないよね?、実はノドも無いから喋れないし、手も出ない、それどころか動けないんだよ、箱だから。異世界に転生したら、私、宝箱になってた。現在、ダンジョンに閉じ込められているので脱出しようと思うのだけれど、一ミリたりとも動けない。でも、動けないなりに頑張って、なんとかレベルを上げる方法を見つけたりして。ただまあ進化先の候補が、寄木細工に、びっくり箱、魔法瓶・・・って、動けないよ!。あれっ、もしかして幸運値が低いとかない?。とりあえず、スキル【ガチャ】は、お願い息をして。これは、箱になってしまった娘の冒険譚。まあ、最初の小部屋から微動だにしていないのだけれど。どうにか工夫して生き残るよ!。追伸、どうも脱出の鍵はロボットが握っているらしいです。

 人外転生(みかん箱) + ガチャ + ダンジョンに置き去り + ざまぁ(軽微) + レベルアップ→進化 + 変形ロボット(ファンタジーです)

 短編ですので労力はそこまでかからないと思います。


『このヒロイン、実は・・・』
 SF?、ミステリー?、コメディ?、そんな感じの短編です。


『ほんのり、ほのぼのしてもらえたら嬉しいです』(ファンタジー、SF、ミステリー、日常系、色々あります、一話完結ショートショートコメディ集です)


『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
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