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月の音色  作者: 誰か
3/89

テーマ『交差点』

「見て、交差点で犬が信号待ちをしてる、かわいい。」


 傍らに寄り添い、頭をなでても、毛を逆なでしても、耳を弄んでも、ゆっくりとしっぽを振るだけで、なすがままにされている。


 ずっと座ったまま、対岸を見つめて、どこかに立ち去る気配はなかった。


「あなたは、何をしているのですか?」


「赤信号を待っているのですよ、お嬢さん。」


「今は青信号ですよ、渡らないのですか?」


「いえいえ、お嬢さん、ですから赤信号になるのを待っているのですよ。人間のルールでは、交差点とは、赤信号を待ってから渡るものなのでしょう?」


「もう、それじゃあ、いつまでたっても渡れないじゃない、変なアフレコしないでよね。」


「それは失敬、お嬢さん。」


 二人でクスクスと笑う。


 ずっと大人しかった犬が、大きくしっぽを揺らして立ち上がった。


 待望の人を見つけたようだ。


「やっぱり、ご主人様にはかなわないみたいだね、お嬢さん。」






先に一行目で種明かしをするという、ちょっと変わった構成に。

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『HAKO NIWA シークレット!』
 みんな、宝箱には目がないよね?、実はノドも無いから喋れないし、手も出ない、それどころか動けないんだよ、箱だから。異世界に転生したら、私、宝箱になってた。現在、ダンジョンに閉じ込められているので脱出しようと思うのだけれど、一ミリたりとも動けない。でも、動けないなりに頑張って、なんとかレベルを上げる方法を見つけたりして。ただまあ進化先の候補が、寄木細工に、びっくり箱、魔法瓶・・・って、動けないよ!。あれっ、もしかして幸運値が低いとかない?。とりあえず、スキル【ガチャ】は、お願い息をして。これは、箱になってしまった娘の冒険譚。まあ、最初の小部屋から微動だにしていないのだけれど。どうにか工夫して生き残るよ!。追伸、どうも脱出の鍵はロボットが握っているらしいです。

 人外転生(みかん箱) + ガチャ + ダンジョンに置き去り + ざまぁ(軽微) + レベルアップ→進化 + 変形ロボット(ファンタジーです)

 短編ですので労力はそこまでかからないと思います。


『このヒロイン、実は・・・』
 SF?、ミステリー?、コメディ?、そんな感じの短編です。


『ほんのり、ほのぼのしてもらえたら嬉しいです』(ファンタジー、SF、ミステリー、日常系、色々あります、一話完結ショートショートコメディ集です)


『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
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