第3話
すいません、投稿の事を完全に忘れてました。
一応明確に決めた訳ではありませんが、日曜日を基準に投稿しようかなと考えています。
因みに、今回も日常シーンです。
それでは、よろしくお願いします。
第3話
街の雰囲気は昼間と打って変わり目障りなネオン、喧しい酔っ払い、そしてガラの悪い集団が街を占拠していた。
そんなエトセトラには目もくれず、いや、目をくべる程の余裕もなく虚ろな目をとりあえず前に向け何処かあても無い歩行を続けていた。
どれだけあの路地に座り込んでいたのかは定かでは無いが、少なくとも日は暮れ、辺りの雰囲気を一転させるのに十分な時間は経っていた様だ。
正直、私はあの路地で何を考え、何を得たのかは詳しくは思い出せない。
気がつけば立ち上がりこのように当てもなく千鳥足で歩いていたのだった。
勿論そんな私の目には視界など碌に写り込んではおらず、また私の脳もそれを認識しようとはせず、その結果私は、とあるガタイのいい男に正面からぶつかってしまった。
無様に倒れこむというか失態は犯さずに済んだが、優しいその男の取り巻きたちは、ゲスな笑顔を浮かべながら私を両腕を掴み、拘束すると薄暗くじめっとした人のいない路地へと運び込んでくれた。
その路地は何の運命か、先程私が倒れ込んだあの路地であった。
私はその路地で乱暴に放られてしまった、しかき、幸いな事に私の吐瀉物はもう少し先に行った場所にあったのでその上に倒れこむことは無かった。
先程、財布の中身を全て使い切り素寒貧で他に何一つ物を持っていない私に彼らが出来るのはその身体を甚振る事だけであった。
もし、私がある程度容姿が整った女性であればそれ以外の事も出来たのだろうが残念ながら今の私は醜い男性であった。
路地裏に鈍い打撃音がいくつも響く。
4人程いた取り巻きが代わる代わる私の身体に思うがままに攻撃を与える。
ある男は私の腹部に戯れに拳を打ち込み、ある男は倒れ込んだ私になんとなくの蹴りを入れる、中にはタバコの火を押し付けたり、口に溜まった唾液や痰の受け皿に使うものもいた。
その様子を彼らのリーダーである男はタバコを吸いながら眺めていたが、幾重もの暴行を受けてもうめき声一つあげない私に、幾ばくかの不信感と多大なる不快感を被った彼は、取り巻きを押しのけ私の前に躍り出た。
私の髪を掴み上げ歪みきった顔を正面から睨みつける。
しかし、その表情は許しを乞うようには見えず、かといって怒りや悔しさ、ましては喜びを感じているようにも見えない。
まるで自らの身体に降り注いだ不運が自分には関係のないことの様に無表情だ。
しかし、虚ろな目は何も見ていないのに、吸い込まれるように深い黒で真っ直ぐにこちらを覗き込んでいる。
その顔を見た彼は、自らの中に湧き上がる感情に無理やり蓋をして私の頭を地面に落とすと吸っていたタバコを地面に捨て、渾身の力で私の身体を蹴り上げた。勢いよく飛んだ私の身体は壁にぶつかり生理的嫌悪感を催す音を立てて地面に落ちた。
それを見た男は舌打ちをすると取り巻き達を連れて夜の街に消えて行った。
暴行シーンは書いているとなんだか不安になってきます。
表現が適切か?子供の悪戯みたいになっていないか?ワンパターン化していないか?
等と何度か聞き直したシーンですが、やり過ぎて良く分からなくなってしまいました。
とりあえず、暴行と聞いて思いつく事を一通り行わせたのですがはてさて、これでいいのやら...
もしかしたら、私は戦闘シーンが苦手なのかも?