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正義のHEEL  作者: include
終了した、始まり
1/31

プロローグ

初めての投稿です。

お手柔らかにお願いします。

私たちの世界は数年前から侵略されている。


 彼らはまるでアニメの世界から出てきたようなデザインの昆虫型巨大ロボットであった。そんな奇怪な姿をした彼らは、インターネットを通じて地球に存在する全ての国家にケンカを売った。


 当初は良く出来たCGを使用した創作物と思われていたそれらは、僅か2日後にそれが嘘偽りない真実であったことを世界に伝えるのであった。


 なんの脈絡もなく、中東のとある紛争地帯のど真ん中に空から舞い降りたそれは、その周囲数十キロに存在する全ての人間への殺害…いや、一方的な殺戮を果たした。その行動に一切の差別、区別は存在せず軍人、テロリスト、民間人、大人、男、女、子供何一つ関係なく殺害し世界を震撼させた。


 のちに、「始まりの日」と呼ばれるその惨劇にて自国のPKO、PKFとして派遣した兵隊を殺された世界各国はこの事実に憤怒、謎の侵略者からの宣戦布告を受理した。

そして、謎の巨大ロボットを駆る”侵略者”と国連軍を主体として組織された”国際連合軍”による戦争が地球規模で行われた。


 当初中東に存在する50機近くのロボットが敵の総戦力、または敵本隊とみられ、主戦場も中東の地となるであろうと予測された。しかし、その予想に反して敵は国連の常任理事国全ての国々主要都市に数百体規模の巨大ロボットをなんの前触れもなく空より出現させた。


 この奇襲作戦により、前線部隊と本国の兵站は断たれ万事休すかと思われたが、連合軍最高指揮官の独断により国連軍はそのまま中東へ侵攻、残存するわずかな敵をわずか1週間足らずで撃滅し、その地を臨時の居留地として必要最低限の補給、部隊の再編制を行ったのち、それぞれの母国を蹂躙する敵を撃滅する為に各国艦隊は母国へとふたたび出撃を果たしたのであった。


 各国の残留部隊と増援として駆けつけた前線部隊の奮闘により幸いにも各国の首都が落とされると言う被害は無かったが、それでも国民、兵隊、そして各都市機能に多大なる犠牲を出し地球総人口を僅か一月程で1割程減少させた。


 しかし、我々人類もまた敵の巨大ロボットに対し多大なる被害を与えた事により初戦の様な敵の勢いは削がれ、各国にもふたたび軍備をととのえる貴重な時間を得ることがができた。


 しかし、これだけの大規模な行動を起こしていながら、どの国の諜報機関も敵の本拠地を見つけ出すことはおろか、その正体すらもつかむことはできず、突如として現れた彼らのテクノロジーをかろうじて説明づけることすら苦労していた。


 それから一年後、ようやく敵の残骸よりいくつかの情報と技術、知識を得た各国は、それらを応用、利用したいくつかの対抗兵器の開発、更に従来には存在しなかった人型兵器の生産も検討を始めた。


 そうして完成に目途がついた巨大ロボットに配備された少数のエリートで選抜された特別部隊は、各国軍隊の復興のシンボルとして賛美され、それ以上に重い期待を背負わされた。


 そんな中に、再び敵は姿を現した。


それは、一年前の戦乱では確認される事がなかった”人型”の巨大ロボット、僅か5機であった。


彼らは自らを「選ばれし者(セレクター)」だと言った。彼らの巨大人型ロボットは一年前に人類が相対したものとは比べものにならない性能を誇り、敵対する者全てを地に伏せ彼らの故郷を我が物顔で蹂躙する姿は、人類を再び絶望に陥れた。



 しかし、そんな私達人類に思いがけない幸運が訪れた。



 それは敵が急速に領地を拡大させた事により、領地内に逃げ遅れた数多くの人間が残留、彼らはそれらの人間の丁寧な殺戮を開始したのであった。しかも、先の戦争で少なくなった彼らの持駒、その大半を投入して戦力と時間を消費していた。


 彼らは執拗なまでに徹底した人類の虐殺を行う傾向があり、それはこの場でも例外は無く、自らの領土内にいる全ての人間を全滅させるまでは次の領地へと侵攻する事は決して無かった。


 そして占拠地に在住する人々は、地下に潜り息を潜めいつか来る助けと反撃の時を待ちながら、その数を牛歩のごとく減らしていった。



そのような数多の犠牲者達によって、得る事が出来たこの上なく残酷で、ほかの何よりも貴重な血濡れた時間を元に、人類はいずれ行う反撃の時に備えて軍備を整え始めた。


 もはや大量の汎用兵器を投入するだけの余力は私達には無く、数少ない高性能機の生産を行い1の戦力で10や20もの敵を倒せるような巨大ロボットを、国連改め「国際反抗連合軍」は建造し始めた。


 幸い先の戦争により得た敵の大量のスクラップにより私達の技術は目覚しい発展を遂げ、三体の巨大人型ロボットが完成した。


 人類の英知をふんだんに詰め込んだそのロボットは、敵の「選ばれた者」達相手に二対一で互角、三対一ならば撃退すらも行えるまでの性能を誇り人類の希望の象徴としてその大地にいくつもの足跡を刻むのであった。


初めての投稿でした。

お手柔らかにお願いします。

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