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夢の世界で侍女として生活する私  作者: Section chief
5章
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1.彼女の従姉妹の影武者

「センティーレの様子が最近おかしいのですが、姫様は何か心当たりはありませんか?」



私の思い人であるセンティーレの様子がおかしい。話をしていても上の空だ。

彼女の従姉妹に会う事にした。彼女なら何らかの事情を知っていると思ったからだ。勿論一般人が会うことができない。なので名誉男爵の爵位(持っているモノ)を最大限に利用する事にした。



「私が知りたいぐらいよ。()()()が知らないなら、もうお手上げね」

「王よ、無礼を承知で一つお聞きしたい」

「何だ?許可しよう」

「ありがとうございます。では本物はどちらへ?」



この場にいる姫様は本物の姫様ではない。目の前にいる影武者は本当に瓜二つだ。



「…何の事だ?」

「動きの一つ一つが大袈裟です。それと私の呼び方に違和感を感じました」

「流石ですねモーブさん」

「自分で影武者だとバラさないでくれ」



やはり、ナナ・サリシュだったか。本物なら「モーブ」と言わず「アンタ」というだろう。



「申し訳ございません、お父様(王様)。モーブさんは信用のおける方です。彼女()の事は内密にしていただけますよね?」

「承知致しました、姫様」



圧がすごい。本物の姫様より政治的なことに向いているような気がする。



彼女()もセンティーレ様の事が気になります。何か分かったらモーブさんにもお伝え致します」

「あまり王族の情報を漏らさないで欲しいんだが…」

「いずれ彼も親族になるのですから、問題は無いと思いますが?」



流石の自分も動揺した。王様がいる前で何を言い出すんだこの影武者。



「流石にそれは飛躍しす…」

「あら?そのつもりでお付き合いしてるのかと思っていましたよ」

「それ以上はやめなさい。モーブ殿、娘が失礼な事を言って申し訳ない」

「お気になさらず。では私は失礼させていただきます」



扉を開け外へ出た時、「本物(姫様)なら『それで、アンタ達いつ結婚するのよ?』ぐらい言います」という声が聞こえた。確かにあの姫様なら言いそうだと思った。

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