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夢の世界で侍女として生活する私  作者: Section chief
3章
48/96

22.新たな命令


「あの魔道具は特許の申請を行なっていなかったので、技術が漏洩するのは非常に不味かったものですから」

「…それで、彼女に依頼したと?」

「はい」



本当に特許の申請をしていなかったので、これを理由にする事にした。



「分かったわ。それで、セブネスはどこの貴族なの?」

「彼女との契約で言えないです」

「大会で私は優勝したのよ?貴女を好きにできるの」

「例えばどんな事をするのですか?」

「…拷問とか」

「優しい姫様は、そんな事致しません」



姫様は彼女()の脇をくすぐり始めた。



「ひ、姫様、おやめください」

「言うまで続けるわよ」



くすぐりは、30分続いた。姫様が疲れてやめたので助かった。正直笑い死ぬかと思った。

落ち着いたところで姫様に謝罪とお礼を述べた。



「今回は実家のお家騒動に巻き込んで、ご迷惑をおかけしました。それと、彼女()を助けに行って頂いて有難うございます」

「…これ以上は追及しないわ。今度からは何かあったら必ず私に相談しなさい!命令よ!」



真剣な顔をして言った姫様の言葉に、彼女()は笑顔で答えた。



「はい、姫様」

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