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夢の世界で侍女として生活する私  作者: Section chief
1章
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3.姫様の従姉妹

姫様の訓練を、身代わりになって受ける理由はないように見える。

だが侍女をクビになった場合、今の彼女()は冒険者として、生計を立てるしか生きる術がない。だから出来るだけ強くなっておきたいと思い、身代わりとして訓練を受ける事にした。



ー訓練場ー



訓練場には、姫様にどことなく似た女性がいた。

たしか彼女の名前は『センティーレ・アンセマム』。姫様の従姉妹だ。



「センティーレお姉様、何故ここにいらっしゃるのですか?」

「私も今日は一緒に訓練を受けます。よろしくお願いします、リリス。今日は弓の訓練ですよ」



そう言うと、彼女は弓を構えて遠くの的目掛けて、矢を放った。矢は的の中心に刺さった。



「お姉様、お見事ですわ」



流石に身内だったら分かるだろう、と思ったが意外とバレないものだ。

姫様の従姉妹でも彼女()の変装を見破れないという事が、素直に嬉しかった。

そう思った時、彼女()は意識を失った。

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