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夢の世界で侍女として生活する私  作者: Section chief
1章
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2.武術訓練の影武者

ー姫の部屋ー


今日は週1回ある姫様の武術訓練の日である。



「姫様。また武術の訓練をせずに、城を抜け出すのですか?」

「退屈なのよ。それに私には魔法があるから、武術は必要ないわ」

「退屈だからといって、毎回抜けられていては困ります。それに魔法が使えない状況に陥ったら、どうなさるおつもりですか?」



姫様は暫く黙ったあと、彼女()から視線を逸らし言った。



「…その時に考えるわ」

「それに、毎回抜け出されては誤魔化しようがないです」

「最近サボっても怒られてないから、うまく誤魔化せてるようね。どんな手を使ってるのかしら?」

「それは教えられません」

「まぁいいわ。それじゃ今日もよろしくね」

「お待ち下さい、姫様!」



姫様が部屋から退出した。

彼女()はすぐに姫様が召している服に着替え、姫の髪色と同じ髪色(金髪)のカツラをかぶり、自分で作った化粧道具を使い化粧をした。


侍女になった頃は『姫はお花を摘みにいっておられます』などで誤魔化していたが、流石に毎回同じ理由にする事はできない。

そこで考えたのが、自分が身代わりになるという事だ。

姫様と彼女()の背の高さはほぼ同じで、体型は姫様より彼女()の方が()()()()()()()()()だ。()()()()()()()()()()()自作の道具(パッド)を入れて誤魔化している。


私は、眠る前に化粧の仕方や化粧道具、声帯模写のやり方など色々と調べた。どうやら、私の世界で得た知識は、こちらの世界に持ち越せてるようだ。知識を持ち越せたお陰でどうにかなっている。


姫様が訓練をしている間、侍女は姫様の訓練を見守っていなければならない。

だから彼女()が姫様になっている時は、

「あの侍女には、私から別の仕事を命じてるわ。彼女を探したり、仕事の内容を聞かないようにしなさい!」

と言って、誤魔化す事にした。

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