9.買い物
次の日
彼女は冒険者ギルドへと行き、金貨が入金されている事を確認した。そして金貨5枚を引き出し、それを持って魔道具の専門店へと行った。彼女が眠っている間にできたお店らしい。店の名前は、魔道具専門店・モモルディカという名だ。
「いらっしゃいませ」
眼鏡をかけた緑髪のエルフの女性が、出迎えてくれた。この人以外に人はいないようだ。
「どんなものをお探しでしょう?」
「魔法を反射させる魔道具を探してます」
「ご案内いたします」
と言うと、椅子から立ち上がり案内してくれた。
「この辺りが、魔法を反射させる魔道具です。ごゆっくりどうぞ」
剣や盾、鎧など様々な物が置かれていた。
手甲を手にとって観察した。重さをあまり感じないし、素人目でもかなり品質が良いのは分かった。
彼女はこの手甲を買う事にした。値段は金貨3枚だった。
残りの金貨2枚で不思議な袋と大量の魔石を買う事にした。
「合計で金貨5枚になります」
彼女は金貨を5枚取り出し渡した。
「ちょうどお預かりします。それと、ここからだと遠いですが、錬金国家に立ち寄る事があったら、バニラという職人の工房を訪ねる事をお勧めします」
「この手甲の作成者ですか?」
「そうです。メンテナンスを無料でしていただけるので」
アフターサービスのしっかりした職人というより、この国の職人では直せない、と言った方が正しいのだと彼女は思った。
それに、量産品ではなく一点物だったら、作った当人に直してもらいたい。
近くまで行く事があったら、メンテナンスの為に寄る事にしよう。




