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8.私達
「ナナ、私達も旅の支度をするわ」
「かしこまりました、姫様」
「何を言っているだ?エランジェルイト国は侵攻しないんだろ?」
「国としてはね。個人的に動くだけの話よ」
「ナナ、君は何故クリスをとめないの?」
「とめても姫様はアズモディア国に向かいます。それならば彼女も同行いたします」
だから姫様は『私達』と言った。自分が無理やり行こうとすれば、彼女も無理に同行するのをわかっていたから。
「アンタ1人じゃ流石に無理でしょ?手伝うわよ」
「…君たちは、馬鹿だよ、大馬鹿だよ」
リリス様は泣きながらそう言った。




