45落ちた領主一家と旅立ち
アース達は都市ライスから出て村に暫く滞在する事にした。
タロとジロの子供達も大きくなり村の周りの縄張り維持がてらの狩りも問題無くして来る様になった。
サクラとモミジとの連携もイリーナは難なくこなし、皆んなでの狩りは昼でも森の奥にいる統率されたゴブリンの集団に対しても既にオーバーキル状態だ。
村に居るのは、新たに前の領主の息子が仮の領主(まだダンジョンコアに認められていない、自称領主)になり国からの要請でウィートの解放すべく軍を編成しているので軍に参加してくれないかと脳足りんの息子から言われたのを皮肉交じりに断ったからだ。
理由は、今回の軍の規模ではまったく足りず、間違い無く勝てない、おそらくウィートに辿り着く前に引き返す事になり、僕等の強さを理由に殿をやらされる可能性が高いからだ。
「何の得も無いのにやる訳がないだろ、貴族の義務を持ち出しどうしても参加させるなら名誉貴族を辞めさせて頂きます」と言いネックレスを置いて部屋を出ようとすると、「貴様分かっているのか、返上すれば他の都市でも名誉貴族にもうなれないんだぞ」とほざいていたので、
「権限ならハンターの資格だけで充分だ、権力をかさに威張りたいわけじゃ無いから要らないよ」と返した。
次の日に、何故か息子領主が青い顔で村に謝りに来たが会わずに無視をした。
その次の日に領主候補がまた交代したらしく、今度は騎士団長が新たな仮の領主になり、村の視察と称してネックレスと手紙を渡しにきたので、その人は気に入っていた人なので素直に受け取った。
手紙には前領主の家は爵位を男爵まで落とされ、王都への移動となり、役職無しの最低限の金額だけ毎月渡される、まさに飼い殺しになったことが書かれていた。
どうも、イリーナが有するギルドの友人ネットワークによると、前回の男爵も領主の直系で僕に対しての行いを止められなかった事と、それ以前に僕を勝手な独断でライスの貴族にした事が相当不味かったらしい、
国王は王都の貴族、つまり国王以外の命令は聞く必要さえない直轄の名誉貴族にして、例え今は抱え込めなくても、将来的にも他の国の貴族にだけはなれない様にしたかった様だ。
「相当国から逃げられたくないみたいたね、やった事は魔族に乗っ取られた都市から逃げてきたのと、敵の敵を利用しての、待ち伏せ、不意打ち、多重トラップ、で天才肌のマッチョを倒しただけなんだけど、凄い評価だよね」
「あの男はそれだけ凄かったのと、私が仕入れた情報だと、国からウィートに向かった偵察隊なんだけど、ウィートの都市に入って外に出てこへれた部隊がいないみたいなの、壁の中に入らなけばゴブリン亜種だけでそれ程問題無いそうなんだけど」
「つまりは、ウィートの中の情報は僕達以外からは無いのか、・・・ああ、そうゆう事か、当たり前といえば当たり前か、見たことも聞いたことも無い上位種や進化種のオンパレードだし、発見されたと同時にバラバラに動いて居たやつらが完璧に必要分が統率された軍になるオマケ付き」
「そう、私達でさえ、ボスの姿さえ確認できてない、どうやらボスは、魔王の可能性が高いらしいの」
「魔王か、そうなると、ゴブリンがウィートから丸ごと移動する可能性はゼロか、ライスより反対の都市の方が近いから、次の上位進化種が誕生したらそちらが危ないな」
「納得出来るだけの軍が動く時は、参加する?」
「おそらく魔王は軍隊だと半端ない数で行かないと倒せない、統率された周りにいるゴブリンも全てを倒すと考えなければ倒せない、僕が中でかなり自由に動けたのは、匂いと気配を消して発見されずに単独で居たからで、イリーナ達は少数だったからだ、イリーナ達が発見されても逃げられたのは少数だったから全体では無く一部が対応した、精鋭だったから少しの犠牲で外に出られたんだと思う、その後が気を抜いてイリーナ以外は全滅、イリーナもタロとジロが見つけなければ死んでたし、事実上は全滅だね、拠点警備みたいに、人数が増えれば増えただけそれに対応するゴブリンが増えるんだと思う」
「だとすれば少数精鋭、つまり物語の様な強力な勇者パーティーが必要ね、自称の勇者では無く、実力で周りからそう呼ばれている者達が必要ね」
「僕とイリーナは勇者パーティーから除外された職業だね、勇者パーティーは勇者、重戦士、槍戦士、魔法使い、回復使い、盗賊たからね、狩人より盗賊、イリーナなら万能だから勇者が出来そうだけど、リーダーの勇者が女性だと下が揉めるからね」
「私、アースくん以外とは組まないよ、今までで散々な目にあって懲りたから、もうゼータイにアースくん以外とは組まない」
「勇者云々は抜きにして、信頼できる人が居たら組んで、冒険者活動をしてみるのもいいかもね」
「ダンジョンに潜るの?」
「忍び足が使える盾戦士で盾での受け流しと回避系の盾職がいれば行けるとよ、僕が回復役に罠の感知と解除もできるし、クロが剣の状態でも索敵できる、父がマッパー出来るし、イリーナは戦闘で近距離から遠距離までの武器攻撃に魔法も有るオールラウンダーだし、少しの足止めが出来る人がいれば後は要らない、寧ろ逃げる時の邪魔になるね」
「やばかったら直ぐ隠れ、ワンチャンをものにして逃げるを選択するからアースくんはあのゴブリンの包囲網を隠れるスキルが無い私を連れて逃げ切ったんだもんね」
「狩人はね、勝てない相手からは見つかる前に逃げるを即選択できるかが生き残るコツだと教わった、勝てそうは既にリスクが高いのが狩人なんだ、森での多少のケガを負うが勝てる、は、僕達から言わせて貰えば負けなんだ、見通しの悪い森で回復魔法や、少しでも匂いの有る薬は、こちらが先に発見されて待ち伏せの的になるからね」
「なるほど、だからアースくんが回復する時は周りを索敵して全て殲滅できる様にしてから使うんだ」
「最近はタロとジロがいるから余り気にする必要は無いげど、やっぱり使う時は躊躇するよ」
イリーナと何やかんや話し、近々ライスをでで行商の旅に出る事になった。
ライスでお世話、した人達に軽く挨拶して徒歩の旅に出た。
「アースくん街道をずっと行くの?」
「しばらくは平原だから街道を歩き、森の中の道になったら森を都市に向けてショートカットする形で森を抜けるよ」
「森に入ったら狩りね、私もクロみたいな上位魔獣の魔装が有ればもう少し活躍しやすいしね」
(雌、イヤ、姐さん!、姐さんに合う魔装になりそうな魔獣は森の深くの山を縄張りにしているツインブレードディアがいいですよ)
「クロ、そいつは駄目だ、罠は気付いて壊すは、槍や矢は効かないは、他のと間違えて手出ししたら群れで囲むように襲って来る、狩人泣かせの魔獣だぞ、
争いに負けてケガをおって山を降りた、弱って単独でいる奴を傷の位置が胴体で深いようなら狩るらしいが、
そんなのに出逢う事なんて一生で一度有るか無いかだぞ」
(ある時期は確率が上がります、ワイの縄張りに来る時は時期が必ず決まってましたから、時期な近くなったら教えます)
「やったわー、私専用の上位魔装、ウフ、ウフフフフ」
(クロ、要らんこと教えやがって、後でお仕置きだからな)
(お仕置き怖い、お仕置き怖い、お仕置きこわい、こわい、こわい、こわいこわい・・・)
(アース、お仕置きの連続はかなり効いたみたいだが、少し病んでるぞ、次からは連続は止めろ、お仕置きの言葉に反応して五月蝿い)
(はーい)
「でも、凄い根性よね、お仕置きが怖いのに、英雄にさせる為の情報はさり気なく寄越してくる、食えないウサギよねー」
「それを分かりながら聞いてる、イリーナも大概だと思うよ」
「イヤー、さり気なく追加情報も出させるアースくんには負けますよー」
「「ハッハッハッハー」」
(お前ら悪役みたいだぞ)
完




