4強さの確認と街へ行っての不安
評価ありがとうございました。
消臭剤で匂いを消し、隠密を使い、危険なゾワゾワする感覚から遠ざかる方向の元来た森に向かって走った。
(良し!、チリチリする感覚も無くなった、
あっ、こんなに離れてた、走るのが速くなってる?、
このズレた感じ、レベルが一気に上がった感覚ってやつかな、違和感が酷いけど、これなら余裕をもって逃げきれるな)
(ゴブリンだとあまりレベルは上がらないはずだから、ソードラビットで上がったんだろうな、この感覚のズレ具合だとあいつ相当ヤバイ奴だったみたいだな、
ステータスを見るか、
ステータス
ステータス:正常
<調整>( )の数値まで解放可能。
<隠蔽、偽装中><>の中が本来の物です、偽装調整ステータスの偽装調整完了
名前:アース
年齢:15歳
種族:ヒューマン
職業:狩人Lv30<**レベル3>*レベル2UP
HP:140/140<3100/3100>*400UP
MP:70/70<2650/2650>*600UP
生命力:70<2300>*200UP
攻撃力:100(200)*20UP
防御力:90<1230>*200UP
魔力:100(1200)*100UP
魔法防御力:80<1280>*200UP
俊敏:400(1400)*200UP
戦闘技術スキル
弓:6
剣:3(10)
槍:3(10)
盾:3(10)
斧:1
槌:2*1UP
投擲:6(10)
格闘:5(10)
<隠密:1>
<心眼:2>*1UP
生産技術スキル
採取:3
解体:3
錬金:3
調合:3
攻撃魔法属性スキル
適正無し
魔法スキル
アイテムボックス:70<2650>キロまで収納可能
<インベントリ:260×99個、収納品の解析、解体が可能>
<創造錬金魔法(インベントリ内の物での創造練金可能)>
身体強化魔法:1<属性強化:1>
火:2
水:2(10)
風:3(10)
土:3(10)
聖:1(10)
<光:1>
<影:1>
<ユニークスキル>
<マップ魔法:1[1000m気配感知と神眼に連動可能]>
気配感知:2[感知範囲200m]
*1UP範囲100mUP
<エクストラスキル>
<神眼:2[魔力眼、審議眼、鑑定眼、範囲200m]>
*1UP範囲100mUP
(うわー、レベル20UPって・・・・どーやっても倒せないチカラの差が有った、のか・・・
あれ?、もしかしてあの方法しか殺せなかったのか?、まぁラッキーだったと言うことで)
マップを見ると。
(あっ、気配感知範囲が200mになってる、そりゃーゴブリン達も逃げる訳だ、獲物だと思っていたモノから、200mも離れた距離で一方的に弓矢で殺されたら、辿り着く頃には全滅だもんな、
しかし違和感は感じなかったけどよく当たったな、父が調整した?。走るのは違和感が酷かったから優先度が有るのかな?、
レベルは狩人が20、**換算か、**が何かわからないけど本来の**なら2アップか、他の職業の10分の1しか上がらない**てっ職業って何だろう?。
まぁ、上がり幅は色々覚えられる代わりにステータスの上がりの悪い狩人、いや、他のどの職業より遥かに上だから良いか、
何気に槌が上がってる・・・あの杭打ち?、難しい技術だったのかな?、
力の無い僕には1番要らないスキルなのに・・・、
ソードラビットが絶対勝てるはずがない程の上位の魔獣だったのは確かだな、
それなら奴の居た縄張りには、利口な魔物や魔獣は寄り付かない筈だ、
倒されたのが周りに知られるまではしばらくは安全地帯になってるはずだから、あそこに戻ろう)
幌馬車一行が少し気になり、一度止まって振り返り野営地の水場を見た。
「幌馬車の人は逃げたかな?、逃げ出したな、アッ、馬車を走らせながら何かを空に放った、鳥かな?、ウィートの街がある方向に飛んで行く、速いなもう見えなくなった。
近くの街に向けた伝令鳥だな、ゴブリンの襲撃と統率者がいる可能性の報告かな?。
これで僕が危険を犯して街に行き報告する必要も無くなったな、
街の騎士団がいれば、獣軍[人型の高位魔獣の亜人が率いる魔獣や魔物、又は進化した魔族や上位魔族の束ねた魔族の軍隊]が攻めても返り討ちされるだろうけど、逃げた残党に上位種の集団がいたら怖いから、しばらくは森に隠れて暮らそうかな、タロとジロもそれでいいよね」
「ウォン」「オン」
ソードラビットを倒した平原近くの森に引き返し、高く太い木を探し、下からは分からない様に偽装した。
寝床を拠点に父が表に出てくるまで狩りや採取して過ごす事にした。
隠れながら暮らし半月が過ぎたが、タロとジロのお陰で森での生活は安全そのものだった。
便利そうだか、今だに創造錬金魔法は使っていない。
創造錬金魔法は父と相談するまで使わない積もりだ、
理由は、もしかしたら神の禁忌に触れる恐れが有ったからだ。
神の禁忌、
過去に優れた文明があった、文明は禁忌を生み出し、世界は滅亡しかけた、神が世界と生き物を変え滅亡は回避されたが、過去の文明は禁忌にされた。
遺跡は今やダンジョンに成っていて、ダンジョンからは過去の文明の魔道具や魔法武具、それと魔法のスクロールが宝箱から見つかる、
それらを神の許可なく使うと神罰が下る、過去の最悪のケースは、周りの人や物ごと都市が消滅した。
ダンジョンからの発見物は全てを神に捧げ、問題無い物は、使い方などの説明と共にすぐに返される。
禁忌に触れる物は戻らないが、望むスキルスクロール、駄目ならお金になって捧げた者に返される。
新たに人が生み出した魔道具や魔法の武具も、神に捧げ返された物だけが使う事が許された。
魔法の武具に関しては、製作条件があった。
魔の物の素材を主な材料に作られている事と、
使用者はその魔の物を倒した者で、製作者とその者以外は持てない呪いがかかっている事が製作条件になっていた。
完成しても、神に捧げて返されなければ触る事すらできない強力な魔法の武具は冒険者達の憧れの装備だ。
(僕も欲しいが自分で作るには作り方と呪いのかけ方が分からない、出来れば覚えて自作したい)
貴重な素材は神殿地下の魔道武具ギルドの工房で作らせるのが安全らしい。
神殿地下に在る、個人でも使える工房の中に祭壇が在り工房内の祭壇で神に捧げる事ができ、神殿の中の神像の祭壇で祈ると問題が無い物は返され受け取れる、
もし問題が有っても素材にされて戻されるだけで済むからだ、
他で作られ持ち込まれた品は、戻されない物はだいたい元の素材より低い価値のお金になってしまう為、貴重な素材を使った場合は特にショックが大き過ぎるからだ。
「ソードラビットの素材加工は絶対にギルドの工房を使う、工房の使用料は高額らしいけど背に腹は変えられないもんな」
(アース、その考えで正解だ)
「父、もう話しても大丈夫なの」
(もう集中しなくても問題無い、身体の違和感ももう無いはずだ、調整中にお前の知識を見て、いくつか分かった事がある。
創造錬金魔法は必ず祭壇の有る工房で作り神から返された物の中でレシピが付いて来たものや、一般にもレシピが公開されているもの以外は工房の外で作るな、
レシピがない物を作り、祭壇に捧げる前に奪われたら最悪だ、本来戻らないはずの物を勝手に使われたら、製作者にも神罰が来るからな。
この神罰は自動で行われ、監理神ではなく普通は世界に関与しない創造神のチカラによるものだ、我がチカラでも誤魔化す事も防ぐ事もできん事。
普通、創造した後に世界に関与しない創造神が、禁忌、罰、更にステータスに罪を表示する世界にした事。
この世界の正と悪、聖と邪は神眼により意外と分かりやすいかもしれない事。
だが油断するな!
邪は罪が表示されない様に手下を使い、騙して契約魔法を悪用する、契約を盾にする事で抵抗できなくして奪い貶めてくる。
アース、我の二の舞になるな、神眼のなかの審議眼を上手く使え、しかし、審議眼は嘘しか見抜けない、嘘を真実と思ってる者に使っても嘘と分からないから気を付けろよ、
契約は必ず話をしている本人の意見か、他に契約していないかを契約を良く確認してから話を進めろ、邪は騙し奪いに来るぞ)
(了解、契約は1度持ち帰り確認してからにします、話してる者が契約者本人かなのか、別の契約はしていないのかなどを審議眼を使って必ず確認します、
やっぱり創造錬金魔法は使い所を間違えると禁忌に触れるんだね)
(そうだ、この世界の常識らしいが我はつい先程まで気が付かなかった、アースが使わなくて良かった)
(レシピを手に入れるまでは、祭壇に捧げる必要がない調合で作る薬やポーションを作るだけにするよ)
「タロ、ジロ、行くよ!、街の神殿施設内に在る総合ギルドへ公開レシピの確認と工房の予約、終わったらギルドでハンターと商人登録しに行くぞー」(オー)
「ウォン」「オン」
新たなダンジョンを発見する為の探索やダンジョン攻略してダンジョンマスター、つまり、ダンジョン都市の領主に成る気は無い様だから、
総合ギルドに勧められても、やっぱり冒険者登録は無しだな。