表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/45

36反省と開き直り

月曜日のアクセスが400を突破しました。


ちょっとビックリです、このお話しは45話辺りで一旦小休止の予定です、ブックマークと評価を見て続きを書くか考え中です。


ブックマークと評価を宜しくお願い致します。

 都市ライスに戻り、村の様子を大神官長に報告する為と、串焼き販売をしているイリーナが、ふと心配になり神殿に急いだ。


 串焼きの販売は終了していたが血の跡があり、汚れを清掃している人達がいた。


「この血の跡、何か有ったのですか?」


「あー、警告を無視して線の中に入り鎧を着た気違い冒険者が退治されたんだよ、あの串焼きを売っていたネーちゃんに兜ごと頭を叩き割られてな、


 危なかったよ、あの気違いは子供を殺そうとしやがった、いまネーちゃんは殺されかけた子供を慰めてる、


 殺されそうになり、自分を殺そうとした奴でも目の前で人が死んだんだ、かなりのショックだろうからな」



 神殿の中に入ると神官の方が大神官長への取次とイリーナと襲われた子供のいる部屋への案内をしてくれた。


 子供は助神官に連れられ孤児院に戻る所だった。


 部屋に入るとイリーナは椅子に座りうつむいていた。


「イリーナ、僕の言いたい事は分かるよな」と声をかけるとビクッとした。


「ごめんなさい、完全に対応が遅れたわ、警告した時に、大剣を出して少しでも前に出れば良かった、そうすれば子供が怖い思いをしないで倒せていた、人が死ぬ所を子供に見せずに済んだのに」


「その答えではまだ駄目だ、鎧着て串焼きを買いに来るのを聖騎士に言い、脱いでから来る様に言ってもらうのが正解だ、普通に考えて一本の串焼きを買いに重い鎧と兜を着けて列には並ばない、言われても脱がないなら何か脱げない訳があるから詰所行きになる、鎧さえ無ければ腰の片手剣で事足りる」


「そうか、並んでいる人にも目を配らなければいけなかったんだ、分かった次は任せて」


「まあ、普通は鎧兜で列には並ばないから盲点な事は盲点なんだが、警護の聖騎士もあからさまに怪しい奴に対してスルーするなんて何をやってるんだか、本当にこの都市はぬるいな他の都市から教育係を派遣してもらわなければ不味そうだ、大神官長に話してみる」


「色々とごめんなさい、私より子供の方が平気で、私の方が慰められたわ、ちょっと、いいえ、かなり凹んだわ」


「子供が平気なら良かった、処で肉の販売をしなかった事での買いに来た人の反応は?」


「文句は無かったわ、ただ、何度も並ぶ常連さん以外の人が多かったわ」


「あーなるほど、少しでも肉を減らす作戦か」


「えー多分そうだと思う、でも串焼きの肉はカエルやヘビやネズミの肉をタレに漬け込んで焼いた安い肉でしょ、売っている肉とは関係ないわよ?」


「馬鹿どもには分からないんだよ、タレに漬け込んだ事で、柔らかく、ジューシーになり、食べても安い肉か高い肉か違いが分からないんだろうさ、ほんと馬鹿だよな」


「アースくんの料理スキルと父さんの知識の勝利だね、でも、肉屋さんが分からないのは問題だよね、肉屋さん失格だね」


「本来の肉屋さんは潰され、今は利益の為に肉を売ってる、ただ肉を売る店でしか無いんだよ、熟成や加工までやる、真面な肉屋さんじゃ無いんだ、真面な肉屋さんがまた商売を始めてくれるといいんだけど」


 取次を頼んだ神官の方に呼ばれ、僕はイリーナを部屋に残し大神官長に村の報告と現在の状況を報告しに向かった。



「村の外壁工事は遅れていると言うより、真面に進んでいませんでした、まだ堀と壁はまだ1周りの1段目の基礎だけ、他は矢倉と仮の住居が有るだけ、井戸もまだで湖の水て代用している始末です」


「村長には迷惑をかけるが、次の神殿騎士長の後任と新たな新人の神殿騎士が来るまでは建設は我慢してもらうしかないか、


 処で間違った知識を植え付けられていた件の報告は助かった、彼奴、まさかそこまで前から用意していたとは思っていなかった、部屋から証拠も出て来た、近いうちに討伐される」


「あの男を、彼奴は他でもやってますよ、


 奴と村にいる者の過去の在籍都市と買い占め行為の有った都市とを照らし合わせて見て下さい、


 僕の予想通りなら、かなり重なる筈です」


「重なるなら、・・・早急な対応をして、他の都市に伝え・・・」


「都市の秩序を復旧させる為の教育者と減った神殿騎士の派遣をお願いし易くなりますね、


 あと、僕の顔色を伺いながら答え合わせみたいにするのは辞めて下さい、


 忠告ですが、人に任せるのはいいですけど、任せっぱなしで確認をしないのは、僕的にはステータスに乗らない罪だと思っています、償わなければ何かしらの罰が有ると思いますよ、


 領主にもこの忠告を伝えて下さい」と言い部屋を出ようとすると、


「相方が居る工房の控え室は空いている、そこを使って休んでくれ、明日には神殿騎士長の部屋が片付く、明日からの寝泊まりはそちらを使ってくれ、君の安全と宿の安全の為だ拒否はしないでくれ」と言われ、了承した。


(任せ過ぎなければ有能な人はみたいだな、アース、それでも完全に様付辞めるんだな)


(こいつらをもう敬えれないよ、敬えない者に様は付けない)


(凄い世界だな、領主やその場所での神殿のトップに狩人が様付けしなくても殺されないのか)


(この退任が決定してる状態ならもんだいないね、この世界はダンジョンマスターである領主の血筋は他の都市にまでいる、


 偉いけど替わりがいくらでもいるポジションさ、


 領主が仮に継承しないで死んでも、元に戻るまでの期間までには仮の領主になる者ぐらいは直ぐ見つかるよ、


 新しく都市なったダンジョンでもないかぎりはね)


(なるほど、国としては都市区より神殿区の自由民やダンジョンの加護無しで戦える者の方が、無能な領主より貴重なのか、


 例え加護有りの騎士や兵士が都市周辺では強いとしてもそうなるのか)


(都市としては大事な流通を担う自由民は大事にするさ、寄り付かなくなれば、食事という楽しみが減るから行商人や肉をもたらすハンターはかなり高待遇だね、冒険者はホームの都市を決めた者は討伐や周りの情報をもたらすから留まれば留まるだけ待遇が良くなるね)


(加護持ちは強いのか?)


(強いよ、神殿騎士長と神殿騎士は、加護持ちに間違いなく討伐されるよ、


 神殿騎士長や取り巻きの神殿騎士の経歴を調べ、他でもやっていた可能性があれば逃すわけないからね)


(アース、彼奴は強い、村から逃げられ、加護持ちが行けない都市から離れた場所で野盗にでもなられたら不味いのではないか?)

「アッ」

(アースはかなり奴を煽っていたが奴が自分にまで累が及ぶとは考えないか?)

「アー、ちょっと不味いかも」

(逃げられたら厄介そうだな)


(直ぐ逃げるかな?、いやまだ有余は有る、加護持ちが動くまでは逃げないはずだ、・・・、逃げたらどうしよう)


(逃げられたら・・・討伐は諦めろ、神殿騎士長に現状報告は、当たり前の事だ、煽ってはいたが問題無い範囲としておこう)


(やっぱり煽ってたって感じてるかな?)


(まあ、感じてたら逃げるのでは無く、アースに復讐の為に隠れるかもな)


(そうだね、でも鎧を着て来たら逃げられるし、持久戦で行けば分が有るね)


(奴の方が強いから誘導して有利な条件で戦えば何とかなるが、鎧を脱いで追われたら逃げ切れないぞ、彼奴は感知系が山ほどあったから逃げ隠れは無理だ)


(えっ、聞いてないんですけど)


(だから、戦ったらやられると言っただろ、あれもクロの言う処の英雄だ、イリーナと違い殻から出たな)


(どうしよう、禁断の奥の手を使う?)


(念のため準備だけはしておけ)


(ラジャー、タロ、ジロ)


 タロとジロが影から顔を出した。


(タロ、ジロ、村近くまでゴブリンを入れといて出来るだけ近くに数は多めに)


(村は大丈夫なのか?)


(多分、・・・大丈夫?)


(・・・なぜ我に聞く?)


(何となく、村の外壁が出来上がっていないからゴブリンが村に近付け過ぎて村が襲われれば大丈夫じゃ無いかな)


(村長は矢倉での攻撃だから、大丈夫だと信じたい所だな、神殿騎士は何人か死ぬだろうがそこは問題無い)


(でも村長は怖い思いをするだろうなー、矢倉に居れば逃げられない、みんなが逃げ出したら取り残されたら死ぬ事になる、神殿騎士達、逃げるかな?)


(あの精神状態ならほぼ間違い無く逃げるだろうな)


(タロ、ジロ、ゴブリンが村に近づき過ぎない様にしてね)


(戦うなと言ってるのに戦う前提でゴブリンを使った策は貼るのを止めないんだな)


(止めません、村長は最悪でもタロとジロに守らせればいいから実行します)






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ