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31厄介な追ってとグズだった冒険者

 今僕達は魔物に追われている。


 追って来てる魔物のタイプは大型の5つの反応が馬で人を乗せて移動、他の反応は人の側に何かは分からない小さいのが2つこいつらは感知の為に側に居るとおもわれる、


 犬タイプの4つ、こいつらが僕達を移動を限定する様に追いかけてくる、


 大きい鳥タイプの2つが木の上から監視、猪タイプの2たまが突っ込んでくる。


 この猪もアダマンタイトね鎧を付けていて、魔獣かと思った。


 どうやら鳥にの胴体に射った処弾かれたので、他の魔物も鎧を着ていて弓矢は効かなさそうだ。


 鳥は胴体は矢が弾かれるので、羽に当てて落としたが回収され治されて今は戻って来ている。


(魔物使いの魔物がこんなに厄介だとは思っていなかったよ)


(魔物はタロとジロに任せた方が早いな、黒刄丸は使うな対抗策が有ると分かれば警戒される、今は我武者羅に逃げろ)


(タロちゃんとジロちゃんまだかしら、かなり念入りにやってるのね)


(それだけ奴等は強敵だと分かっているんだよ)






 追っている冒険者の会話



「何で囲えないんだ、相手はこちらに有効な攻撃は無いんだぞ、今回の報酬の鎧はもう貰ってるんだ、


 個人依頼だったが成功させて捕まらなければ問題無い、無いはずなのに何で捉えられないんだ」


「ハンターの狩人が森では厄介な相手とは聞いてはいましたが、あんなステータスの低い狩人が、有効な攻撃の無い状態でこんなにも逃げる精神力が有るとは思っていませんでしたな」


「一緒にいる剣士、あいつ確かAランクだよな、あいつのお陰か?」


「いいえ、魔物達の反応では寧ろ足手纏いに成ってるみたいです」


「何処かに罠、無いな、そんな暇も素振りも無い、なら森の奥に入り逃げ切るつもりか」


「確かに貰った地図だと東に岩場が有ります、馬では行けませんから、そこには行かせないで西の崖下に誘導して下さい」


「了解、また鳥達が落とされた、本当に忌々しい、早く諦めればいいものを」







(連絡が来た、タロとジロの居る方へ行くよ、何故か丁度、彼奴らが行かせたい方向みたいだから、ワザと抵抗しつつ移動しよう)


(ごめんね、私、足手纏いになってるわね)


(今に始まった事じゃ無いから気にしない、気にしない)

(娘、安心しろ、駄目なら囮になる事は出来る)

(雌、後は任せて、いなくても大丈夫だ)

(父、クロ、虐めない、今は冗談に聞こえないから)

(すまん)(ごめんなさい)

(いいの、本当に駄目なら囮にでも何でもなるから、言ってね)


(僕に仲間を囮にして自分だけ助かる選択はありません、囮をしてもらう時は勝つ算段がある時です、間違えないでください)


(うん)


(そろそろ着くな、イリーナ、ワザと僕が躓くから猪の突進から僕を守って、その防具なら大丈夫、大したダメージにはならないから)


(了解、しましたー)


 猪が突進して来た、僕は慌てたふりをして躓く、イリーナが僕と猪の間に入り飛ばされながらも突進を僕から反らした。


「イリーナ!」(ケガはどう?)

「うう〜」(無傷よ、凄いわ、衝撃は感じたけど何とも無い、飛ばされた後に地面に叩きつけ付けられたけど軽い打撲程度ね)


 僕は回復魔法で痛がるイリーナを抱え、タロとジロの場所まで移動した。


 そこは周りに大きな木があり、土壁でこれ以上逃げられない場所だった。


(主人、ここで応戦して欲しいそうです)


(了解)「イリーナは壁まで下がって」(下がったら、奴らが吊るされたと同時にタロとジロと魔物使いを仕留めて)


(了解、しましたー)


 先ずは、また突進して来た2匹の猪の目を射抜いた。


 次に鳥の羽根、狼の足を射抜いて行く。


 魔物が後退すれと、馬の魔物から降りた4人が近付いて来た。


「やっと追い詰めた、まさかガキにここまで粘られるとは思わなかったよ」


「魔物使いがボヤいていたぞ、回復魔法のせいでクタクタだとよ」


「おかげで取り分が変わっちまったじゃねーかよ、大人しく死ねよなー」


「まあいいじゃないか、どの道今回はボロ儲けだ、前金にアダマンタイトの鎧に成功報酬は金貨100枚だ、笑いが止まらないな」


「あなた達、分かっつやってるのね、受けた依頼が禁止されてる個人依頼って事を」


「当たり前だろ、受けてから騙されたのに気付いたが、この報酬だ、知っていても受けていたさ」


「そうそう、狩人に剣士の2人相手なら成功間違い無しの鎧のお膳立て、受けるに決まってるだろ」


「女は殺す前に可愛がってやるよ」


「ガキはサッサと死ね」


 僕は悔しそうに弓矢を放つ、だが目や顔はガードされ弾かれた。


 ニヤニヤしながら近付いて来る、イリーナを庇う様にしながら弓矢を放ち続けた。


「先ずはガキ、なかなか面白い追いかけっこだったぜ」

 そう言うと男はニヤニヤ笑いながら魔剣を振り上げた、しかしその剣を振り下ろす前にアースが男の胸に飛び込んだ。


 それを見て男はニヤリと笑ったが、すぐに胸の異変に気付き驚きの表情になる、痛みは無い、だが身体が動かない、息が出来ない、苦しい、何だ?、何をされた。


 男は助けを求め様と首だけ後ろを向くと、一斉に上がる呻き声、何故か少し上から聞こえた。


 男は助けを諦め自分の胸を見ると剣が刺さっていた、抜かれていく剣を見ながら、その後、後ろから聞こえる大きな呻き声聞きながら、


 男は思った、ありえないと、


 アダマンタイトの鎧を貫ける魔剣は、魔獣の角や牙をそのまま使った物って事だ、


 あの大きさと形状は角、このガキ中位の魔獣を仕留める強さがあったってことか、


 ハハハ、馬鹿やったぜ、このガキが格上だとわな、舐めずに4人で囲めば勝てたのに、まんまと騙されたぜ、だがまだ魔物使いが。


「アースくーん、魔物はタロちゃんとジロちゃんが、魔物使いは私が仕留めたよー」


「残念でした、後は死ぬのを待ち収納するだけです」


 いつの間にか後ろからの呻き声が聞こえなくなっていた。


 俺は生命力か高いからまだ死んではいないが彼奴らは逝っちまったか、だがこのまま死んだフリを、


「こいつ収納出来ない、まだ生きてるな、頭に刺すか、エッ、分かったよクロの餌にしな、何処に刺す?、分かった、背中だな」


 また背中を鎧を簡単に貫通して刺しやがった、このままだど死んじまう。


(オッ、なかなか生きがいいな、簡単に死ぬなよ、ワイが更に主人の為に働けるチカラを得る為に糧になれ、そして魂まで干からびて死ね、お前は神の優しさを蔑ろにした、罪を恥じて絶望して消えろ)


(痛い、許して、痛い、身体が、崩れる)


「クローまだかー」


(主人を待たせられんこれくらいで許してやる、消えろ)


 助・か・・


(主人ー、終わりましたー)


「収納、終わり」


「アースくん野営何処にする、此処は流石に嫌よ」


「あっちに川があるみたい、そこで身体拭いてご飯にしよう、前に作ったチャーハンにしよう、あいつらの持ち物に肉と卵があった、野菜は適当に入れて創造錬金してー、はい、出来上がり〜」


「早い、アースくんまた料理のスキルが上がった?」


「最近串焼きをかなり作ってるから上がったかも、タロとジロは今狩った魔物の肉でいい?、はいどうぞ」


 解体された肉を焼いて出してあげたマテをして僕が食べた後に食べさせた、


 イリーナは僕と一緒に食べた事でタロとジロに睨まれ、食後に襲われ痣だらけで泣きながら僕の元に来て回復魔法にかかりながら痛がっていた。


「イリーナ、タロとジロが一緒の時の食事はタロとジロの後、いい加減に覚えて」


「いつかタロとジロの上に立つ」


「死なない程度に頑張って」


(諦めた方が楽だろうに)


(主人、あの雌は馬鹿なんですか?)

(クロ、暖かく見守ってあげて)


 疲れて眠ったイリーナの側に行き守る様に休むタロとジロを見て


「やっぱりイリーナの事を好きな事は好きなんだ、ならあれは妹分への躾けかな、イリーナが強くなれば変わるかもしれないけど、当分は無理だな」





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