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30最悪の刺客とタロとジロのチカラ

 僕とイリーナは神殿区の外壁の門が辺りが暗くなったが閉まる前に外に出た。


(アース、後からあの時に殺気を出していた5人と魔物が大型5匹とその他に10匹が門を出たぞ、我々に付いて来るな)


(また刺客ですかね)


(おそらくだか、そうだろうな、処で森での毒を使った狩りは認められているのか)


(死ぬ事が無い麻痺系の罠は認められていますね)


(ならば1番怖いのは、麻痺状態にされてからの遠距離からの攻撃と魔物使いが居るなら魔物からの攻撃だな、


 奴らが罪人の討伐として依頼を受けているなら、窒死性の毒は使えない使えば罪人になり都市には入れなくなるからな、


 因みに我の身体は毒と病気は症状が出始めると抗体が生まれ時期に消え苦しむが死ぬ事は無い、転生時の子供の時期に死なない為の処置らしい、なかなか便利だぞ)


(それって毎回苦しむって事ですよね、毎回って所が凄く微妙ですね)


(苦しまないで済む毒と病気耐性は、得る前にだいたい死ぬ、死ななくても何処か後遺症は残る、それよりこの身体の方が治るまでの苦しさは変わらんが死なんし後遺症も無い、後の事を考えれば便利な身体だぞ)


(分かりました、無理矢理納得します、この話は終わりです)


(アースくん、上手く殺さずに捕まえ門兵に突き出せば、前で違う依頼者ならまた依頼内容が分かり依頼者を処罰できるわ、


 勘違いでも襲ったと言い訳されても、尋問で買い占め犯に関係しているかは吐かせられるわよ)


(いいえ、今回はこちらの名前を言ってから警告して、森に追って来るなら殺します、森で捕らえて突き出す、何て甘い事をしたら後で師匠に叱られます)

「後を付けている皆さーん、私は神殿前で神殿の許可の元、串焼きと肉を売っているアースです、追われていると感じています勘違いなら引いてください、引かない場合は敵として認識して近付くようなら排除します」


 と大きな声で言って、森に走り出した。


「うわ〜、アースくんてっ警告したら後の対応は容赦無いからなー、ハンターギルドの件も聞いてるよー」


「あの件では殺してはいません、中だからハンターとして再起不能にしただけです」


「やっぱり、外だと殺すんだ」


「生かしておいても、助けが無いなら魔物喰われて苦しむだけです、止めを刺すのは情けだと教わりました、また復活して来られても面倒だ、とも教わりました」


「アースくんの師匠さんの教えは、都市内の事は疎いみたいだけど、外の世界での対応にブレが無いね、


 警告してから接触、助けるなら疑いながら、危険とみなしたら即殺す、間違い無く善人と分かれば全力で助ける、


 女性や貴族でもそれは変わらない、外では当たり前かも知れないけど何だかなー」


「止めを刺す云々は、親代わりの神官様の教えです、師匠には完全に動けなくして情報を聞き出したら、獲物の囮にしろと教わりましたね」


「本当にある意味凄い考えの師匠よね、神官様もだいぶ外寄りの考えみたいだけど」


「そうですか?、村では当たり前でしたけど?」


「村に住むとしてそれが常識でそうしないと危険なら、私はすぐに誰かに殺されそうね」


「すぐに慣れますよ、僕も村に来て半年は慣れませんでしたが、そこまでしても村の人にケガ人が出るのを見れば必要だって分かります」


「村、怖、でも美味しい物が一杯有るのよねー」


「まぁ、だから住むには危険だし対応も殺伐としてますけど、だからこそ年配の戦える方は居つくと離れませんね」


(世間話しは終わりだ、奴ら少し離れたが付けて来てるな)



(あっ、久しぶりに背中のゾワゾワが来たー、エッ、何で?さっきまでは無かったのにかなり強い反応だぞ、どうして?)


 刺客の反応が止まり何かしていたので見える位置まで移動した。



「あいつら装備を変えてるわ、しかも4人の武器は魔剣、鎧もアダマンタイトのフルプレートよ、あんなの狡ーい、


 彼奴らは私より遥かにレベルもランクも高い冒険者よ、私のレベルと装備だと勝てないわ、唯一やれそうなのは斥候みたいな奴だけね」


「僕の弓矢は全員に効かなさそう、斥候も丈夫そうな鎖帷子着てるし、あんな高レベル冒険者が刺客なんて反則だよ、


 一応は効果的な攻撃に黒刄丸の刺突攻撃は有るけど、流石に4人相手は無理、囲まれて確実に死ぬ」


(逃げるぞ、奴ら重い装備だ、魔物には追われるが、奴らは付いて来れないだろう)


(主人)


(何だクロ、今忙しい、それともなんか良い案が有るのか?)


(タロさんとジロさんが吊しますか?、て言ってます、魔物は問題無く御二方が始末出来るそうです)


「エッ?」


(御二方曰く、人間の方は倒せはしませんが準備してそこに誘い込めば曇って星の無い今なら、問題無く吊るすことはできるそうです)


(マジで?)(本当に?)(あの影魔法の糸はそんなに強いのか?と言うかクロはそこまでハッキリタロとジロの思考が分かるのか?)


(エッ、思考?、会話してますけど?)


(((そうなんだー、会話できるんだー)))


「ウォン、ウォーン」「オン、オンオーン」


(この夜の闇の中なら魔剣でも簡単には切れないから大丈夫だそうです)


「あーなるほどー、何でタロとジロがあんなに広い範囲の森を縄張りに出来たのかが納得したよ、念話だとイマイチわからなくて、


 相手がタロとジロより強く防御力が有っても吊るして関節に糸を食い込ませる事で時間はかかっても弱らせて殺せるんだね、


 一晩で駄目なら次の晩、タロとジロは2匹で素早いし、いざとなれば僕の影に逃げ込めるから余程の上位種でもなければ逃げ切れる、


 相手を1度で仕留められ無くても、相手も毎晩吊るされたらいたら逃げ出さなければ、いずれは仕留められるよな、聞いてからだと念話で分かるね」


「タロちゃん、ジロちゃん仲良くしましょ、ほら干し肉どうぞーー、あー、袋ごとは駄目よ、駄目だたら、ダメー、高級干し肉何だから返し、アガフゴハゴ」


「タロ、ジロ、袋は返しなさい、偉いぞー、はい中身はお食べ、イリーナの口の糸も紐解なさい、涎で装備が汚くなるから」


「酷い、あの干し肉どこかのキャラバンがライスに1度だけ売って行った、少ししか買えなかったとっておきだったのにー」


(この雌、いい加減に上になろうとするのを諦めればいいのに)


(イリーナはケモナー、つまり獣好きなんだよ、クロにも呪いを忘れて触りたがっただろ、タロとジロも撫でたいけど簡単には撫でれない、アースが当たり前に撫でてるのが羨ましいんだよ)


(難儀な性分ですね、で、主人、御二方の作戦で行きますか?)


(行こう!、タロ、ジロ、準備をよろしく、終わったら呼んで、僕達が囮になって準備した所に連れて行くから、出来るだけ一遍に吊るしてね)


(アースくん、あの冒険者達を殺しちゃうの?、あの人達高ランクの冒険者だよ)


(娘、娘が言いたい事は分かる、彼奴らは冒険者ギルドの職員に騙されて依頼を受けてしまったであろう事は、


 だが彼奴らはアースの警告を聞いても、何も考えずに依頼を完了する事しか考えてない奴等だ、


 そー言った考えの奴等を生かして冒険者に戻したらロクなことには成らん、依頼人に関しては殺した後で依頼書を探せはば事足りる)


(イリーナ、相手の話しを聞いた後に殺すか決めるのは相手が弱い時だ、今回は確実に殺すのが優先、躊躇も無し、やれる時にキッチリやる、明日だと僕達が殺される可能性が増える、今夜ほど有利な条件はそうそう無いよ)


(分かったわ、でも私、手を出さないでいい?、多分知り合いだと思うから)


(御免、ライスがイリーナのホームなのを忘れていた)


(すまん我も忘れていた、イリーナが説得してみるか?)


(父、それは駄目だ)


(アースくん、大丈夫よ、私が居てもあの手の評価第1の冒険者は辞めないわ、


 依頼を受けた時点で完了しなければ評価は落ちる、


 職員に騙されたと気が付いても辞めないわ、辞めたら冒険者としては破滅だもの」


「依頼って怖いね」

(依頼は受けない、強制とかほざいたら都市を出て行き、他の都市にその事を処罰のされるまで伝えまくる)

「父さん、強制という言葉に何か恨みが有るんですか?」

(聞・き・た・い・か?)

「いいえ、辞めておきます」

「イリーナ、父のトラウマだから触れないで」

「ラジャー」と敬礼した。


父はまだ騙された強制依頼で僕と母から離れた事を気にしてるんだ、まあ、僕は依頼そのものを受ける気が無いんだけどね)





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