24ウサギと剣
僕は今、工房の中に居る、辺りを見回し入口から1番奥が祭壇の手前右側が鍛冶場、反対に魔道具を作る作業台、道具はそれぞれ揃っていて、道具を持ち込まなくても問題無く作業出来る様になっていた。
「今回はインベントリと創造錬金魔法で鍛治スキルも使える様に成ったけど、他はどうだろう?、ステータス」
ステータス
ステータス:正常
<調整>( )の数値まで解放可能。
<隠蔽、偽装中><>の中が本来の物です、偽装調整ステータスの偽装調整完了
名前:アース
年齢:15歳
種族:ヒューマン
職業:狩人Lv40<**レベル4>
HP:150/150<3300/3300>
MP:75/75<2950/2950>
生命力:75<2400>
攻撃力:105(210)
防御力:95<1330>
魔力:105(1250)
魔法防御力:85<1380>
俊敏:450(1500)
戦闘技術スキル
弓:7
剣:3(10)
槍:3(10)
盾:3(10)
斧:1
槌:2
投擲:6(10)
格闘:6(10)
<隠密:3>
<心眼:3>
生産技術スキル
採取:3
解体:3
錬金:3
調合:3
料理:2*1UP
鍛治:2*NEW2UP
攻撃魔法属性スキル
適正無し
魔法スキル
アイテムボックス:75<2950>キロまで収納可能
<インベントリ:290×99個、収納品の解析、解体が可能>
<創造錬金魔法(インベントリ内の物での創造練金可能)>
身体強化魔法:1<属性強化:1>
火:2
水:2(10)
風:5(10)
土:3(10)
聖:1(10)
<光:2>
<影:2>
<ユニークスキル>
<マップ魔法:1[1000m気配感知と神眼に連動可能]>
気配感知:3[感知範囲250m、200m詳細感知]
<エクストラスキル>
<神眼:2[魔力眼、審議眼、鑑定眼、範囲200m]>
レベル上がらないなー、スキルは上がってる、串焼きの影響かな?、料理のレベルが上がってるな。
他は駄目か、練金が上がらないなー、まぁ、この間の鍛冶屋での訓練で鍛治のレベル2にはなったから、錬金と合わせれば剣の刃以外は問題無く作れるはずだ。
「よし、やるか、先ずはソードラビットの片刃の剣みたいだ角を出して形の確認だな、先端だけは両刃で付け根から先へ行くほど幅が狭く薄くなるのが、この形は硬いものに突き刺しても上下に動かすと抜けやすいのか、なるほど」
(アース、先程から誰かの気配を感じないか)
「やっぱり感じる?、僕も感じてるんだけど、僕以外に誰も入れないはず、先に居たなら入ってすぐにこの気配なら分かるはず、まさかと思ったんだけど、これかな」
ソードラビットの角付きの頭蓋骨を指差す。
(触ってくれ念話を送ってみる)
頭を触ったが反応無し、角を触った途端に念話が来た。
(オイテメーなんも感じん所に入れやがって、ずっとこのままかとホント怖くなってたんだぞ、ちきしょうめー)
(五月蝿いから剣にするのやめにするか?)
(止める、腰に差していて五月蝿いとかは嫌だ!)
(えっ、ワイは最上位魔獣なんですけど、ワイの角で貫けない物はまず無いんですけど、・・・・嘘、ヤメ)
「さて、毛皮も駄目だと落ち込むけど、こっちは・・・大丈夫だな、今ある鎧の中に着る服の形に錬金術で、父サポートして」
(以外に素直に形が調整出来るな、腕は半袖までか、フードは首までいけたな、下半身は股下より少し出るくらいか、腕以外は鎖帷子ぐらいの範囲だな、これでいい、腕より胴体と頭だ)
「ヨシいくよー、創造錬金」
インベントリの中で変わって行くのが分かる。
「よし今だ、生命吸収の呪い付与・・・出来たかな、鑑定・・・良し出来てる意外と薄くて軽いな」
(鑑定では防御力が出ないのか*****になってるぞ、おっ付いた付与が再生と斬撃耐性に温度調節か良いな、
この呪い、アース以外が着たら脱ぐ間も無く死ぬレベルのエナジードレインだぞ、脱いで敵に被せればもはや武器だな)
「次は、イリーナの・・・」
インベントリの中でウサギが騒いでる感じがする。
箱を出し、ソードラビットの頭蓋骨を出して箱の中に入れようとすると。
(すいません、ごめんなさい、許してください主人様、もう生意気な口は少ししかしません、だから外に出しといて下さいお願いします)
(こいつ正直だな生意気な事を言わないとは言わないんだな、もしかして嘘は付けないのか?)
「出来ない事を言わないのはいいけど、お前は僕が殺したソードラビットなのか?」
(ワイは主人には嘘はつけないです、ワイは貴方に酷い殺され方をしたソードラビットですよ、何でそんな事きくんですか?)
「あんな殺され方して、僕を恨んでないの?」
(?、殺し合いですし、主人がワイを殺す方法はあれ以外は無かったですよ、
まさかあんな鬼畜を思い付かれるとは思っていなかったですから、余裕持ち過ぎてのまさかの返り討ち、
イヤービックリしましたー、
我々魔獣は倒した者に、死して仕える契約が有ります、この世界は強く賢い者が勝つ自然な事です、
恨んではいませんよ)
「怒ってたみたいだけど?」
(あれは、殺された事では無く、まかさ死んだ後、何にも感じない所に放置されるとは思っていなかったので、
たまに外だ!と思ったらすぐ中に入れられ、主人の雰囲気的が話し掛けたら駄目な時しか出して貰えず、
チョット鬱憤が溜まってまして、つい)
(魔獣は神と契約してるのか?)
(契約してるのは縄張りを持つ上位魔獣からですね、ワイは上位になって縄張りを持ったら契約の打診がありました、乗るとスキルと経験により最上位になる権利が得られます、その代わり 自分が倒された時に武器や防具に使われそうな身体の部分に自分を倒した者しか使わせない呪いをかけます、ワイの場合は最上位なので触れない呪いになります)
(管理神との契約か?それとも創造神様か?)
(すいません、ワイには神としか分かりません)
(そうか)
「名前は有ったの?」
(名前は在りませんでした、剣になったら付けてください、あとできればですが、剣の鍔の部分に目と耳と鼻と口の形が在れば、ワイの場合は自我が在りますから色々役に立てます)
「分かった、作るから意見を聞かせてくれ」
(はい、畏まりました)
(こいつは形は違うが獣魔に近いかもしれん、なるほど、だから主人以外の言う事を聞かないのか、
下位の魔獣は死んだら本能のみで自我は無いから鍛冶屋が加工できるが上位になればなるだけ武器や防具にする条件が厳しくなる様だな、
力だけの馬鹿に使われない様にするための安全策だな)
(ワイを倒したのが主人で良かったです、最悪は主人から離されると何にも感じられなくなるのでその状態で魔素が抜け風化するまで自我が消えずに耐えなくてはいけない処でした)
「顔はこんな感じでどうだ」
(あっ、形は良いですね、もしかして、ワイの骨を使って顔のパーツを作ってくれたんですか、これならすぐ御役に立てます、ありがとうございます)
「なら、組み立てて行くよ」
念話で父とウサギの意見を聞きながら、鞘も含めて剣が完成した。




