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23作戦開始と武具作り開始

 ライスのいつも出入りする門から入り神殿に向かう、神殿騎士がこちらをチラチラ見て来る。


(僕達が死んでないのが信じられないんだろうね、作戦が失敗したら次はあいつらが相手になるんだけど)


(剣士と狩人の2人では絶対に逃げる事も突破する事もできる数と装備だったからな、監視者までも全員返り討ちされ、死体もお持ち帰りされたとは思わんだろう、ざまーみろだな)


 イリーナも視線が不愉快らしく睨んでいる。


 神殿に入り、聖騎士に大神官長に面会を求めた。


「通り越しに驚いた顔でこっちを見て来た神殿騎士だけど、鎧が少し他と違うわね、神殿騎士長の直属の騎士よね、契約した仲間にだけ高待遇、本当にクズね」


「平や準騎士に仲間はいないみたいだね、それだけでも安心したよ」


 呼ばれるまでに時間が有る為、神殿の工房の予約状況を見た。


「あっ、今日の夜が空いてる予約はそのままで空き時間入れるか聞いて見る」


 受け付けに聞いた所、今から準備して1時間で入口を開き次の予約準備を始める朝までの7時間は入れるそうだ、ただ料金は1日分になる、入り口を開ける料金だから時間は関係ないから仕方がない。


「それでお願いします」


「分かりました、では今から一時間後に此方にいらしゃって下さい、入れる様にしておきます、朝に強制で出されますので早めに神像に捧げ出る準備をして下さい、出てから神像に捧げると工房の意味が無くなりますから」


「御忠告ありがとうございます、気を付けさせていただきます、ではよろしくお願いします」


 そこで丁度呼ばれ大神官長の部屋に通された。


 大神官長と大神官達と話し合い、今からすぐに村の外壁建設の選抜をする為に神殿騎士の全員を面接のついでと称して聖騎士の前で、買い占め犯の可能性リストを役職のある者を順に、声を出して読んでもらう事にした。



 神殿の地下の工房の待合室で念話で後の予定の確認した。


(これで神殿騎士は片付くな、後は商人ギルドと冒険者ギルドに隠れて情報を流している奴らはどうやって炙り出す?)


(投資してる仲間は例の作戦で利益を失くして干上がらせる、


 投資してない者はただ金を貰い雇われただけだけど、ギルドを通さない依頼は、神殿からの信用を無くしランクが高くても安い依頼以外が受けれなくなる、依頼で稼いでる奴にはそれが1番キツイけど、


 領主か神殿に借金をしようなんて馬鹿をすれば勿論終わりだし、他の違法な金貸しから金を借りてでも買い占めを続けたら、買い占め犯も規約違反の金貸しも破産して借金奴隷、更に調べられ重犯罪奴隷行き、


 都市から逃げれても、領主に懸賞金をかけられた討伐対象の賞金首だ)


 (なるほど、当初通りに資金難にすれば商店同様に随時潰れて行くのか、なら問題無いな)


(アースくん、作ってもらう武器なんだけど今回は時間が限られてるなら見送るわ、防具優先でお願いします)


(了解だよ、僕からもお願いが有るんだ、明日は徹夜明けになるから少しここの待合室で寝てから串焼き屋をするから、開店は午後からになると並んでいる人達に伝えて、そして並んでる人達にこの果物あげてほしい)


(分かったわ、果物預かるわね)と箱を出した。


(ストレージでアイテムを出すのってかなり速いね、僕のインベントリよりかなり速いな、


 僕のは出すより収納が速いけどストレージは逆だな、もっともアイテムボックスよりはどっちも遥かに速いけど)


(ストレージは手の平の物をデジタル化して収納と取り出しだから武器の交換に便利よ、インベントリは収納と放出は体から少し離れていても出来てそれも便利よね)


 しばらく念話で雑談していると、工房に入る準備が出来たと呼ばれた。


(タロ、ジロ、僕がいない夜の間イリーナの護衛を頼む)


 タロとジロが僕の影から出てイリーナの影に入った。


「イリーナ、夜の襲撃に気を付けて、朝は神殿に迎えに来てね、装備を渡すから」


「なら私もここで寝て待つわ、宿より神殿の工房待合室の方が遥かに安全だもの」


「また後で、頑張って作るけど、期待し無いで待っていて」


「凄〜く、期待して待ってる」


(今回は我の出番だー、予想を覆す物を作ってやる)


(まともな物をお願い致します、ビキニアーマーだったらきないで武器の耐久テストに使いますよ)


((チッ、ネタ装備に作ろうと思っていたのに))


(あんたらねー)


(では、また)


 工房のゲートに入りイリーナと別れた。






「タロ、ジロ、お前達のご主人は、なんだかんだ言いながら優しいな、まるで勇者みたい、


 だけど、神との規約違反、皆んなが生きる為に、特定の者だけが得をして他の人を苦しめるのを事をトコトン許せないみたいだ、改心より排除まるで魔王だな、


 だからといって、黙ってる見てる者も同罪っとか言って皆殺しにはしない、


 獲物も多そうな場所でしか狩らないし、魔族は多少無理しても殺れる物は確実に殺してる、そう考えると狩人の師匠の影響も大きいのかな?


 タロとジロの懐き方を見てると厳しいけど平等に優しいのかな?、


 私、皆んなに優しいアースくんの、特別になれるのかしら?、いえ、成れるではなく、成るわ!、


 タロとジロも協力して・・・えっ、何で無視するの、どうして、何でなのよーー」


 タロとジロは顔と耳をイリーナに向けずに完全に無視し続けた。


「私の序列って、まさかタロとジロから見て下なの?、もしかして下なの、仲間と言うより未だに保護対象?、不味い強さをアピールして先ずはタロとジロより序列をあげなければ」


 我々に助けられたんだから我々より上に上がる訳ないのに、困った雌だ。


 まぁ、主人が雌として好意がもう少し有れば考えるが、雌と言うより仲間で有るうちは上には上げないよ。


「ねぇー、お願いだから無視しないで〜」


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