16作戦の下準備とイリーナの・・・・・
外部からの物資の買い占めをしていた組織、その1グループが壊滅した。
その仲間の巣と化していたハンターギルドは職員もハンターも殆ど居なくなりギルドとして機能しなくなった、
現在都市ライスのハンターギルドのハンターはアースと食事していたハゲのおっさんと見習いランクの数人だけだ。
ハンターギルドの職員はギルマスとサブギルマス、それと暴行された恐怖で休んでいたが関係者が全員が処罰された事を知ってトラウマを何とか乗り越え戻って来てくれた女性職員の2人と、総合ギルドから臨時派遣の助っ人の受付嬢として来ている女性だけだった。
現在、都市にはハンターからもたらされていたカエル、ヘビ、鳥などの肉の供給が減り、外からの少ないが定期的に入っていた肉類の供給が更に少なくなった。
今現在の都市に入荷する肉類は、半年後にはいる予定の村からの家畜と、たまに持ち込まれる冒険者が食料用に狩った残りと、多少だが定期的に入るハンターが狩ってきた獲物、それにいつになるか分からない行商人とその集団のキャラバンの訪問により売られる分だけになった。
その期待のキャラバンは今回は肉を販売せずに移動してしまった事になっている。
僕は今、神殿の前で露店販売で串焼きを売っている。
取れたカエルやヘビを串焼きにして販売しているのだ、数は前日に取れた分だけ大した量では無い、一日置きで販売時間はランダム、1人一本のみの販売だ、
それでも皆が買いに来る、仕事がまだできない子供らは朝から串焼きを買うために来て並んでいた。
教会前での販売は取れたカエルとヘビの1割を孤児院に寄付する事で許可してもらった、 成長に必要な子供のタンパク質の補給のためだ、
その代わり信頼できる大神官長直属の聖騎士の警備範囲内の神殿前での販売を大神官長様が許可してくれた。
実際は僕の安全と肉の販売を妨害する者に対して即座に聖騎士が捕縛対応するためだ。
イリーナとは領主の計らいで無事に再開した。
泣きながら抱きついて来たイリーナに、泣きながら抱きつく演技で何とか乗り切った、そこは笑顔だろっと後にしこたまチョプした。
領主ともイリーナとの再開時に居て、イリーナの伝手で知り合いになれた、領主が居るにもかかわらずに助けてくれた男性の話しになり、キャラバンの人に話した様に、前の戦いの傷が致命傷の位置で亡くなった事にしてイリーナに説明して話しを合わせてもらった。
(あのドジ、事前の打ち合わせ無しで架空の人の話しをフルなんて、後で頭をグリグリしてやる)
今はイリーナとコンビを組んでいる、2人一緒に森へ、日帰り範囲だが狩りをしながらかなり遠くまで魔獣討伐に行ったりしている、ゴブリンが出る森の反対の森の奥深くだ。
今、ゴブリンの出る方の森は、2匹の狼の魔獣の縄張りになっていて誰も入らない、その2匹の狼とはタロとジロだ。
2匹にゴブリンの魔石を大量に食べたさせた事でゴブリンが何匹いても森の中でなら全く相手にならないほど強くなり、
更に、僕が呼べば影移動という、僕の影と他の物の影に一対のゲートを作り出し移動する転移能力を獲得、すぐ来れる様になったので、今は森で自由に遊ばせている。
タロとジロの縄張りの森は少しずつ動物達も戻って来ている様だ。
僕が串焼きを販売している日は、料理が苦手なイリーナには都市ついての情報を集めてもらっている、イリーナはそっち方面は優秀だ。
今迄と今の都市に来るキャラバンや行商人の頻度の差や、買い占めをしている組織の規模、街の噂や僕の串焼き販売の評判などだ。
分かっているのは買い占めをしている組織の買い方に違法行為は無く、肉が商人ギルドに入った可能性があると素早く代わる代わる買いに来て全て買い取って行く、資金にはまだ、かなりの余裕が有る様だ、組織はだいたいが把握できた。
現在信用できるのは、トップ2人以外は、聖騎士全員、総合ギルド職員全員、今のハンターギルドで、あとは調査中らしい。
噂は森の魔獣で持ちきりで、ゴブリンに襲われた所を助けられたとか武器を抜かず構えずなら薬草などの採取だけなら襲われないとか、森の守り神だとか言われ始めた、
領主様と大神官長様には僕の獣魔だと話し秘密にしてもらい、森に来るゴブリンの危険性と縄張りに狩りに入った人はタロとジロに殺される事を説明して、狩りをする為の立ち入りは禁止にしてもらった。
僕の売る串焼きは、巷では好評だが、不味いとか腐った匂いがするなどの悪評が有ったが全く問題にもならず、出所もあっさり判明して捕まり尋問されクズどもの下っ端はどんどん消えていった。
都市の正常化する準備は着々と進んでいる、串焼きを買えることで、商店で買わなくても少ないがここで肉が買えることが知られる様になった、
後は奴らの資金を使い果たさせるのに必要な、大量に肉を売るキャラバン待ちだ。
魔獣を素材とした武具の作り方も工房の予約できた日までに余裕があったので、串焼きを完売した後に習いに行き、既に加工技術と呪い付与はマスターしていた、
他に必要な金属や素材も確保したので、後はだいぶ先だが工房の予約日を待つだけだ。
「アースくん、工房の予約日はいつなの」
「当分先、今はキャンセルと空き待ちだよ、イリーナさん用の装備も作る予定だから期待してよ、イリーナさんが頑張って魔獣を倒したから素材も充分に集まって良いものが作れそうだよ」
「期待してるわ、魔剣に魔装、くぅーー、冒険者の憧れの装備が、この手に!」
「見た目は普通にします、破損しやすい部分は表に金属製の交換可能にして誤魔化します、イリーナさんの剣は僕が剣の素材として使える物がないのでわ今回は見送りにします」
「えー、角狼で作れないの?」
「斬れ味があまりよく無いナイフか金属の芯に沢山付ける形でなら鈍器に近い大剣が作れるけど、作る?」
「作って、頑丈ならナイフでも大剣でもいいからお願い、レベルが上がってから全力で使える武器が無いのよ、だからよろしくお願いします」
「了解、頑張って作ります、で、費用は前回の食費同様に僕に借金ですか?」
「えっ、お金取るの?、借金は街での情報集めでチャラでしょ」
「そうですね、でも、僕がイリーナさんに提示した1日の調査費と追加の情報料がイリーナさんが僕に寄生して貴方が使う、衣食住の金額が超えていなければですが」
「ちっ、一緒の部屋で手を出してくれれば結婚出来ると思って無理に頼んだのがまさかこんなオチに、あり得ないでしょ思春期の男の子が、女の子と同じ部屋に居て全く手を出して来ないなんて、・・・グスン、私って魅力無いの?」
「泣かないでしないで下さい、魅力的ですよ、ただ、この先に僕以外に借金されたら堪らないので、少ない魅力より借金の恐怖の方が大きいですね、僕は貴方と一緒に奴隷落ちはしたくないですから」
「グハッ、少ない魅力、・・・アースくんが私にワオーン計画も失敗、
最初のウルウル計画でアースくんが好みだからずっと付いて来てもらおうとしたけど嫌われて、
それならって、アースくんなら奴隷の扱いが良さそうだから、借金して奴隷になってアッレーってなる予定だったのに、性欲よりリスク回避系の思考の持ち主か、
ぬかったわ、異世界物だと奴隷はお約束でアースなら主人公みたいで当たりだと思ったのに」
(ん?、異世界物?、主人公?)
(アース、イリーナは転生者だな、この分だと見えてるステータスは当てにはならないな、おそらくはレアな隠蔽スキルを持ってるな、
レベルアップのステータスの上昇率、18歳で上級冒険者になった実力、森に入る様になってから得ているだろうスキルの獲得率、 おかしいと思っていたが、成る程な、
しかも、アースと違いハッキリと記憶がある様だな、
アースへの最初の護衛云々はずっとそばに居させるためか、今までの行動が慎重かて大胆で思慮も有りながら、アースには平気で借りや借金を作る、つまり今度は)
(僕の奴隷になってでも一緒にいたい?)(みたいだな)
(自分の立場がどんなに下でもアースと一緒に居たいみたいだな、どうするんだ?)




