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あなたと夢見しこの百合の花  作者: 五月雨葉月
23/36

《22.夜の砂浜デート》

ここから、なろうとアルファポリスでガラッと変わります。


アルファポリス版

http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/179108926/

 お風呂から上がって、着替え用にと用意されていた浴衣を身に付けると、私は清歌に誘われてちょっとだけ外へ出ることにしました。


 二人で夜の砂浜デートです♪ それも浴衣で!


 涼しい夜風に当たりながら、手をきゅっと繋いでゆっくりと砂浜を歩いてゆきます。ここでは、誘ってくれた清歌がリード。なんだか新鮮な気分です。こういうのも悪くないわね。


「夜の海もいいですね!」

「そうね、昼間の騒ぎが嘘みたいに静かね……」


 と、宿舎から五分くらい歩いたかな、という所で清歌が立ち止まり、浴衣の袂から何やら袋に入った物を取り出しました。


「じゃーん! 花火です!!」

「あら、そんなものも持ってきたの!?」

「夏と言ったら海、海と言ったら花火でしょう!」

「そうなの? まあ清歌がそういうならそうね。やりましょうか♪」


 私のその言葉に、やった! と抱きついてくる清歌。

 前はこういうスキンシップもあまりなかったから、私たちの距離が縮まったようで嬉しいです♪



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