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あなたと夢見しこの百合の花  作者: 五月雨葉月
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19.臨海&林間学校【初日】その7

 夜もすっかり更けた、夜十時。


 私と清歌は、他の生徒が入った後の大浴場に来ていました。

 この時間は、ローテーションで回ってくる一般生徒の入浴時間が過ぎ、生徒会役員の入浴時間も過ぎた後の消灯間近の、ピロートークの楽しい時間。

 なぜこんな時間に私達がここにいるのかというと、元生徒会長特権でお風呂を貸しきり状態にして使える唯一の時間だから。


 他の生徒が各々の部屋で盛り上がっている声を聞きながら、私たちは誰もいない大浴場にやってきた。


 脱衣所で浴衣を脱ぎ、篭に丁寧に畳んでいれると、タオルを片手に二人で広い大浴場に入っていきました。


 中は入り口から見て手前にシャワーブースとサウナが、そしてその奥に大きなお風呂が三つあり、その脇についた扉の外には露天風呂があり、きれいなオーシャンビューが望めるという最高の立地のところなのです。

 みんなでわいわいするのも楽しいのですけど、やっぱりゆっくりしたい。それも大好きな人と一緒に。

 ならばと生徒会の後輩に頼み込んで、同時に先生にも頼み込んでやっと許可を取り付けた苦労の末の幸せの時間。思いっきり楽しみます。


「ほわ~! すごく広いですね!」

「露天風呂からの景色もきれいたから、後で行きましょう?」

「はい!」


 と期待されるようなことを言ったものの、夕焼けが海に沈む時ならまだしも、小さな証明が三つ四つあるだけの露天風呂は今は真っ暗。

 でも、暗いからこそ出来ることもあるでしょう?




 そんな事を内心で考えつつ、私たちはシャワーブースに隣り合って座った。

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