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春の物語  作者: はろくま
第一章
7/80

7話 発掘される“もの”

 逆に自分の[力]をパワーストーンを通じて伝達終端金属(ストーン)と言われる物にまとわせて使う道具もある。この伝達終端金属(ストーン)というものも石屋達、地属性士達によってここ10年で開発された金属である。

 自分の[力]を使うと減っていくし、個人差はあるが1日に回復できる[力]の量は体力と同じように考えられる。

 休息と睡眠によって作られると考えられている。

 体力と違うところは最大瞬間出力量も存在し、自分の[力]量を短時間で出力するということも可能であった。

 水のタンクに蛇口がついているイメージでよい。

 瞬間的にどのくらいの量を出力できるかは蛇口の大きさで決まるし、どのくらいの量を使えるかはタンクの容量による。


 属性士は経験値と一部の測定結果によって、自分の[力]のタンク容量と蛇口の大きさを学ぶ。

タンクの容量を増やす方法や蛇口の大きさを大きくする方法も色々と研究はされていて実践もされているが、タンクに[力]を貯める能力増加の研究が遅れていた。


発掘される天然の属性パワーストーンはいずれかの(無属性含む)かの属性パワーを圧縮された状態で地下に眠っている。

 なぜ圧縮されているとわかるかと言うと、一度空っぽになったパワーストーンにあらためて[力]を充填することも可能で、専門の属性士も存在するが、実際に同じ大きさのパワーストーンに属性士が充填できる量は天然の1/1000程度と言われている。

 なので、再利用だけで成り立つではないかと考えるかもしれないが、天然物と充填物とは雲泥の差が出てしまうので、充填方式が発明された今でも発掘は続けられている。



 そして重要なことは15年経過した今、未だに開放されていない属性士を見つけるということは人的資源の発掘としてとても大きいと言える。


 去年発見された14年ものの地属性士が見せた[力]は総量も解析能力も出力最大値も回復能力においても飛びぬけていて、地図を変える程の能力と言われている。

 この、みつやコミュニティから発見されたが、聞きつけた、お台場エリアからの金品交換条件によりお台場エリアへと移管された。当然ながらみつやエリアも潤ったし、発掘したチームも莫大な報奨金を得た。

 


 コミュニティの種類というか、そのあり方において、大規模戦闘や大規模な都市整備を大々的に行っていくというコミュニティならば絶対に手放すことはありえないが、発掘を管理するために大きくなったみつやコミュニティにおいては無用の長物となる可能性も高く、金品トレードというのは現実的には妥当な選択とも言えた。

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