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センメンキ・ラヴ  作者: プリティーお魚
高校三年生
9/24

高校生活も、

高校三年生。受験を控えた私たちは、夏前に部活を引退することとなる。すこし名残惜しい。

「先輩、コンビニ行きましょうん」

サムスンが部活終わりに声をかけてくれる。私に好意を持ってくれているのはうすうす気づいてはいる。しかし私は先輩が忘れられない。しかし私は今を生きているのだ、誘いを断ることはない。しかしお金がない。しかしここで断るとアレだ。

「いいよん」


ホットスナックを買いコンビニの前で駄弁るのが高校生というものだ。先輩という立場上後輩には奢らねばならぬ。自分には一番安いハッシュドポテトを買い、サムスンにはからあげ棒を買ってやる。

「先輩珍しくイモ食べるんですねん」

「せやねん」イモと言わないでほしい。

「僕のからあげ棒少し食べますかん?」

「いや、生憎ダイエット中なんだ」

サムスンは何故か少し残念そうにしていた。



ある日の休み時間、残念ながらまたもや同じクラスとなった溝口が話しかけてくる。

「なあゆっこ」

「なに」馴れ馴れしく呼ばないでもらいたいが幸いなことに私は寛容だ。

「桜庭のことなんだけどさ」

思っていた通り豚饅頭の事だ。

「うん」

「あいつ彼女いんの?」

「ん さあ」

「さあ、はないだろ。お前なら知ってんだろ」

「いるよ」いつの間にか豚饅頭が私の隣にいた。

「え、まじ」溝口が面食らったような顔をしている。

素晴らしいことにまたもや同じクラスとなった三崎の方を見るとまったくこちらを見ずに読書をしている。そういえば一週間前に手をつないで歩いたらしい。

「いたらなんなの。いい加減私にまとわりつかないで受験勉強始めたら」

「おま」

「あとゆっこにも私の事聞かないこと。ていうか溝口はゆっこって呼ばないで」

溝口は小さく何かを言ってからどこかへ去った。


事件は三日後に起こった。

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