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センメンキ・ラヴ  作者: プリティーお魚
高校三年生
13/24

様々な困難を、

一か月も経てば先週の出来事など忘れ去られ、普段の日常が戻った。三崎が復帰した日は若干落ち着かなかったがもともと冴えない男だ、いつも通り教室の隅で本を読んでいる。

いや、訂正する。彼は冴える。


そして訂正する。豚饅頭は本当に学校に来なかった。家で階段から落ち、足を骨折し、学校をしばらく休むと先生は言っていたが、私は豚饅頭の家に階段がないことを知っている。そもそもマンションだ。みんな先生の言うことを信じており、ついてない、だとか溝口のせいだ、など面白そうに話す声が聞こえ非常に面白くない。


部活の方は、自分自身が落ち着かなかったせいか、最後のインハイ予選ではとうとう補欠からも降ろされ、一般部員として応援するだけとなった。

「先輩、指導お願いできますか」

後輩の大城が声をかけてくる。

「いいよん」

「また田村の真似して。先輩あいつのこと好きですね」

「うん。可愛い後輩だよ」

「そっすか」

大城は田村――サムスン君となんだかんだで仲が良い。彼は見事団体のメンバーに入ることが出来た。私も指導に熱を入れる。


次の週。インハイ予選が始まった。私は観客席から選手たちを応援する。

遠くからお疲れ様です、と我が部の部員の声が聞こえる。OBでも来たのだろうか。

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