私の理想のお兄様
*長野 雪様主催「お兄ちゃん大好企画」参加作品です。
でも「好き」は控えめです。
――私には、理想の『お兄様』がいる。
……長身で容姿端麗(しかもさっらさらの黒髪で眼鏡!)、頭も運動神経もぴか一、おまけに声優さんでも出来そうなぐらいいいお声。その上、我が晴嵐高校の生徒会長で、し・か・も!
(幼馴染と言う、絶好のポジション……!)
ええもう、悶え死なないのが不思議なくらいです。毎日学校で、影から覗いてははあはあしている私は悪くないと思う。直兄目当ての女子生徒にいじめられようが、嫌がらせされようが、この立場だけは譲らないっ! だって……
(もうすぐ……文化祭……)
うふふと抑えきれずにやついた私を、弟の文人がレモンティーを飲みながら残念そうな目で見た。私は知らんぷりで「ごちそうさまー」と先に席を立ち、リビングの扉を開けて廊下の姿見の前に立った。
……真っ直ぐな黒髪を三つ編みに編んだ、平凡な女子高生。ええ、この丸眼鏡がポイントなのよ。ブラウンのブレザーに赤みが入ったチェックのスカート。首元の赤いリボンも上手に結べていた。
「さ、用意できたし、学校に行こうっと」
鏡で髪型チェックを終えた私は、「いってきまーす!」と今日も元気に玄関を飛び出したのだった。
***
生徒会室は、入り口正面の奥が生徒会長席、入り口両側の壁に資料棚。真ん中に長机が二つ並んで置いてあった。普段生徒会メンバーの人は、この長机に集まってるけれど、今日は二人しかいなかった。私は長机の一番端――直兄から見て一番遠い場所に座っていた。直兄に用事がある時は、いつもこうやって待たせてもらっている。
「……それで美晴ちゃん、生徒会室にいるんだ?」
にこにこと笑うもう一人の『お兄様』に、私は「はいっ」と元気よく返事をした。奥の窓際、会長席に座った直兄こと、神崎 直也は書類から顔を上げ、眉を顰めた。
「龍。美晴に構うな。まだ文化祭の店舗集計終わってないぞ」
「へいへい……全く人使いの荒い会長だよな、直也は」
長机の私の隣に座っていた、副会長の東野 龍一先輩が席を立ち、直兄の傍に行った。椅子を持って来て、直兄の隣にどかっと座る。
(あああ、眼福……っ!)
黒髪ストレートな直兄と、ゆるふわウェーブで明るい茶髪(天然らしい)の龍一先輩。生真面目で厳しい感じがする生徒会長に、誰とも気さくに話す明るい副会長。本当、ぴったりのペアなのよね、このお二人は。
(二人して並ぶともう、バックに薔薇の花が見えるっ……!)
キラキラしすぎて目が痛くなりそうだ。こんな美形二人の近くにいられるなんて、私ってなんて幸せなんだろう。にまにまと口元が緩む。
「あっれー? 美晴ちゃん?」
がらりと扉が開いたかと思ったら、残りの生徒会役員が生徒会室に入って来た。さっきの声は、会計の北野 佑都先輩だ。小柄で可愛いアイドルくりそつの先輩も、学校の有名人だ。
「相変わらず暢気そうだな、貴様は」
むすっとした声色は書記の朝比奈 衛。私の同級生で、旧家の出身。一年ながら、剣道の全国大会で準優勝した猛者でもある。相変わらず岩山みたいにごつい図体だわ。
「あら、美晴ちゃん。直也君待ってるの?」
にっこり笑った学園一の美人さんである金剛 冴香先輩は、もう一人の副会長。この五人が我が校の『美形生徒会』メンバーだ。
「はい! 直兄が買い物に付き合ってくれるって約束……」
と私が言いかけた途端、冴香先輩がちら、と直兄に流し目を送った。うううっ、今の美しすぎる横顔に胸がどきゅんと来ましたぁ! 長い真っ直ぐな黒髪のキューティクルがきらきらです!
「女の子待たせるなんて、直也君だめねえ。そうだ、私と一緒に行かない? ちょうど買いたいモノがあったし」
「え、冴香先輩と?」
私はごくんと唾を呑み込んだ。和風美人の冴香先輩は、学園男子の高嶺の花で、女子の憧れ。そ、そんな先輩とお買い物……っ!
「……冴香。俺が約束したんだから俺が行く。もう少しで終わるから待ってろ、美晴」
直兄の不機嫌そうな声がした。冴香先輩は「仕方ないわねえ」と残念そうに呟き、私の頭をかいぐりかいぐりと撫でた。
「あああ、もう~可愛いわ、美晴ちゃん。ねえ、生徒会入らない? もう一人ぐらい何とかなるわよ?」
私は慌てて首をぶんぶんと横に振った。
「ととと、とんでもないです! 私みたいな平々凡々一平民が生徒会なんて、恐れ多くてっ……!」
「……その割には図々しく押しかけてくるよな、お前。今文化祭前で忙しいっていうのに」
朝比奈くんの容赦ない言葉と視線が突き刺さる。くうう、負けないわよ! 私は丸眼鏡を外し、にっこりと朝比奈くんに笑いかけた。彼が「うっ」と言葉を詰まらせた。どうもこの丸眼鏡を外すと、朝比奈くんから文句が出なくなるらしい、と知ってからは、有効活用させてもらってる。ふふ、私ったら悪い女?
「ごめんね、朝比奈くん。今日直兄と買い物行ったら、文化祭終わるまでここには顔出さないから」
だから見逃して……と言おうと思ったら、「えええーっ!?」という不満げな複数の声が上がった。
「美晴ちゃん、来ないの?」
「はい、東野センパイ」
再び眼鏡を掛けながら、龍一先輩に答えた。龍一先輩のバックにいる直兄は、黙ったまま私を見ていた。
「私も文化祭の準備がありますから。これから二週間後の本番まで、部室に籠って作業する予定です」
そう! 文芸部のみんなで……ふっふっふ。あ、いけない、妄想したらよだれが出そうになったわ。じゅる。
「美晴ちゃんがいないと、心が潤わないよ~。ああ、金勘定で疲れた心癒してほしかったのに」
(かっ、可愛い……!)
しゅん、と俯く佑都先輩に、思わず胸がきゅんきゅんしてしまった。あああ、耳がぺたんってした子犬みたいーっ! 先輩じゃなく後輩だったら、もう頭をかいぐりかいぐりしていたに違いない。
「そうよ、美晴ちゃんがいないと、華やかさが足りないわ。無粋なオトコばっかだし」
溜息交じりに呟いた冴香先輩に、私は思わず全力で反論した。
「えええ、何言ってるんですか冴香先輩! 生徒会室って学園女子の憧れの場所ですよ!? 華やぎ過ぎてて、一般民には眩しすぎますっ! 私がここにいるのだって……」
直兄の幼馴染だから、という理由だけ。ちんくしゃのくせに生意気だと体育館裏に呼び出された事もあったっけ。と思い出していたら、朝比奈くんが口を出してきた。
「だから、あまり来るなと言っている。余計なトラブルに巻き込まれたくないだろうが」
「……最近は大丈夫だよ? 朝比奈くんが庇ってくれたし」
正義感の強い朝比奈くんは、私の事は気に喰わなくても見過ごせなかったんだろうな。あの時は、先輩達十数人に取り囲まれてたから。ガタイの大きい朝比奈くんが割って入って来て、じろりと一睨みしただけで、あっと言う間に誰もいなくなっちゃったんだから。あれを『クモの子を散らすみたい』って言うのよね、きっと。
「それは初耳だな。そんな事があったのか、衛」
直兄の尖った声に、朝比奈くんが直兄に向き直った。朝比奈くんの表情は変わらなかった。
「……一ヶ月ほど前の話です。もうあいつらも、こいつに絡んでいないはずですが」
あれ? 私は首を傾げた。なんで、朝比奈くんが知ってるの? 直兄の顔が少し厳しくなった。
がたん
「行くぞ、美晴」
直兄が立ち上がって、黒い革鞄を左手に持った。私も慌てて椅子から立ち上がり、足元に置いていた茶色の革鞄を両手で持つ。
「後は頼んだ、龍一」
「おい、直也!? これ俺にやれって!?」
龍一先輩が目を丸くしてる。直兄はしれっと言った。
「こいつが帰る時間が遅くなる。じゃ」
「な、直兄!? 私……」
もう少し待てるよ、と言おうとした私の肩をぐいっと掴んで、直兄が歩き出した。私は慌てて「失礼しますっ!」と顔だけ後ろを向いて叫び、大股歩きの直兄に引き摺られるように生徒会室を出て行った。
***
「うわーうわーこれ可愛い! 美味しい!」
私は真っ赤なイチゴを頬張りながら、にまにまと笑った。向かいに座った直兄は、ブラックコーヒーを飲みながら「そうか」とだけ言った。
欲しかった色々な道具はしっかりと文房具屋さんでGETした。直兄にはペンとか原稿用紙とかインクとかを買ったようにしか見えないよね、うん。その後、スイーツを奢ってくれるというありがたい仰せにより、最近評判のケーキ屋さんに来たのだった。濃いブラウンの木のテーブルに椅子、赤いチェックのカーテン。パリのカフェっぽいお洒落なインテリア。デートコースらしく、あちこちに仲良さげなカップルが座っていた。
ううう、このパイ皮のしゃくしゃく感がたまりません! さすが、一番人気のイチゴのミルフィーユ! カスタードクリームもまったりとこくがあるのに、甘すぎなくて、イチゴの甘酸っぱさにぴったり!
ほくほく顔でパイを食べる私に、直兄がコーヒーカップをソーサーに置き、唐突に言った。
「美晴。お前……俺の事どう思ってる?」
どき。パイの欠片が喉に張り付くかと思った。ごほっと咳払いをして、フォークを置き、ミルクティーを一口飲んだ。直兄の顔を見ると、ものすごく真面目な表情をしていた。
(まさかと思うけど……バレてないよね!?)
「どどど、どうって……直兄は直兄でしょ?」
どきどきする心臓を抑えながら私が言うと、眼鏡の奥の瞳がきらりと光った。
「……好きか嫌いかなら、どっちだ?」
うっ……! そこ、攻めてくるのっ……! 思わず頬を両手で押さえたら、ぽっかぽかになっていた。でも、この口調は絶対逃してもらえない。小さい頃からの付き合いだもの、すぐに判る。ううう、と俯きながら、渋々口を開いた。
「直兄の事は……好き、よ? だって、直兄は……私の、理想の」
『お兄様だもの』――そう言おうとした私の言葉を、直兄の鋭い声が遮った。
「……もういい。もうすぐ文化祭だろう、見逃してやる……今はな」
「う」
ちょ、ちょっと寿命が延びた!? ほっと溜息をつきつつも……また黙ってコーヒーを飲み出した直兄の不穏な気配に、背筋がぞくぞくする。もしやバレてるんじゃあ……と冷汗をかいた私、だった……。
***
「……って訳で、もう本当に危なかったんだから! もう少しでバレるところだったわよ、奈津美~!」
クラブに顔を出すなりぎゅうっと抱き付いた私の背中を、ぽんぽんと優しい手が叩いてくれた。文芸部の雰囲気って大好き。壁いっぱいの本棚に並べられた、素敵な本の数々。今まで作って来た薄い本の数々。マンガもOKなこの部では、小説と一緒にマンガも載っていたりする。
「……はいはい」
あああ、奈津美の優しいお胸って癒されるなあ。そう思いながら、むぎゅむぎゅ顔を押し付けていたら、「はい、終了~」と肩を掴んで離された。ちっ。やわやわなFカップ堪能していたのに。ふわふわのねこっ毛をツインテールにしている奈津美は、アニメのヒロインみたいな外見だけど、性格はさっぱりと漢らしかった。
「それで? どうなの進捗は」
斉藤 奈津美新文芸部部長の厳しい声に今までは縮こまっていたけれど……昨日までの私と今日の私は違うわよ! 私は胸を張って答えた。
「ばっちりよ! 昨日生徒会室で萌えチャージしてきたし! 今日は書くわよーっ!」
シャーペンを握り締め、ぐっと拳を天に突き上げた私を、奈津美は「じゃ、書き始めて?」と冷静に椅子を勧めたのであった。
「そうよ、あんたの作品今回の文化祭の目玉なんだからね! 印刷する時間だっているんだから、今日中に仕上げなさいよ!」
机に向かって、かりかりと作業していた加賀美先輩が顔を上げてハッパをかけてきた。
「はいっ!」
私はぴっと敬礼し、どかっと椅子に座った。鞄から書き溜めたノートと筆箱を取り出す。目の前に置かれたパソコンはすでに起動済み。はい、奈津美部長手際良すぎです。
「では……」
すうっと私は息を吸って……そして、吐いた。アイデアが書きなぐられたノートを開いて、キーボードの隣に置く。
「佐々木 美晴、行きまああああーすっ!」
そして私は……目にも止まらぬ早業で、キーボードを連打し始めたのだった。
***
「ねえ、斉藤さん」
一心不乱に創作活動中の美晴の後ろで、スクリーントーンを貼り終えた加賀美先輩が、私に小声で話し掛けて来た。
「何ですか、加賀美先輩」
すらっとした和風美人の加賀美先輩。綺麗に揃えられたボブカットが肩の上で揺れている。その繊細な絵柄はファンも多い。すでに雑誌に投稿して佳作入選をしていて、卒業後は本格的に漫画家の道に進むことになっていた。だからこそ、一年生の私が忙しくなった先輩の代わりに部長になった訳だけど。
「その……美晴ちゃんの作品って、アレよね?」
「はい、アレです」
私はきっぱりと答えた。加賀美先輩が「あああ……」とがくっと肩を落とした。
「そりゃ、美晴ちゃんの才能は認めるわよ? 最初に読ませてもらった時、すっごく面白くてびっくりしたもの。描写も細かいし、臨場感溢れてて、絶対売れるの間違いないわ。……でもねえ……」
私は先輩の言いたいことが、すぐに判った。ええ、不憫ですよね……。
「あの、学園一頭脳明晰でスポーツ万能、クールなイケメン眼鏡男子な生徒会長が……本命に『お兄様』扱いしかされていないって……」
先輩の瞳が潤んでいるような気がした。加賀美先輩は金剛先輩の親友で、神崎先輩とも比較的親しいから……事情が判ってるのよねえ……。
「でも、美晴の書いてるファンタジー物、すんごい人気で。校内でもゲリラ的に出回った時、『早く続きを!』『萌えました!』等々のファンレターが、文芸部にどどっと……」
「そうなのよねえ、文芸部のためには売れてもらわないと……」
大切な部の収入源である、冊子の作成。文化祭で売り切る事が目標だ。セミプロである加賀美先輩の漫画と……美晴のファンタジー小説が最大の目玉なのだ。
「読む人が読んだらすぐに判るわよね、誰がモデルなのか」
「それはそうでしょう。舞台は異世界ですけれど、外見とか性格がそっくりなんですから」
――冷静で眼光鋭い黒髪のイケメン王子。その側近で、人当たりの良い宰相の息子。軍の中でも腕の立つ無口な戦士。女性と見間違える程可憐な外見の吟遊詩人。女性ながらも軍で頭角を現した、護衛騎士。
その面々が陰謀渦巻く王宮で、恋に落ちていくハーレムストーリー……と言えば聞こえはいいが。
はあ、と加賀美先輩が、かたかたかたと打ち続ける美晴の背中を見ながら溜息をついた。
「基本……BLなのよねえ……」
「ええ」
ボーイズラブ。通称BL。思考が腐った女子によって布教活動されてきた、もはや文化の一つとして取り上げられる事も多い、男×男の世界。だからこそ、美晴は神崎先輩にバレないように、と気を遣っているのだ。
「その……好きな女の子にBLのモデルとして、他の男子とカップリングされている神崎君が不憫でっ……!」
よよよ、と涙ぐむ先輩の肩を、ぽんぽんと叩いた。
「仕方ありません。あの超ニブイ美晴に、『好き』の一言も言えていない神崎先輩がヘタレなんです。諦めてもらいます」
きっぱり言い切った私に、加賀美先輩は再びがくっと肩を落としたのだった。
***
生徒会室は、俺と直也しかいなかった。今のうちに、と俺は直也に声を掛けた。
「なあ、直也?」
「なんだ? 龍一」
直也が書類から視線を上げた。俺は生徒会長の机に腰かけて、話し始めた。
「あのさー……美晴ちゃんの事、なんだけど」
あ、眉がぴくっと動いた。いつも冷静なこいつが人間らしい反応を示すのは、彼女の事以外ではない。それだけ、あの子は直也にとって大切な存在って事だよな。
「いい加減、告白したらどうだよ。美晴ちゃん、おっそろしく恋愛関係ニブイだろ? このままじゃ、変わらないぜ?」
まあ、お前がそう仕向けて来たせいだけどさ、と心の中で付け足す。
――佐々木 美晴。直也の幼馴染の一年生。くりんとした黒い瞳が特徴的な、明るく素直で可愛らしい女の子だ。丸眼鏡も似合ってて可愛らしいんだが、その眼鏡を取るとまた美少女で……いかん、直也の視線が痛くなってきた。
彼女は、『自分は直兄と違って平凡だからもてない』と思い込んでるが、それはとんでもない思い違いだ。生徒会メンバーを取ってみても、直也を始め、衛も佑都も……可愛い女の子が大好きな冴香も、美晴ちゃんに夢中だ。大体、彼女が一見もてないように見えるのは、直也が美晴ちゃんに近付いてくる野郎共を悉くけん制してるからで。そのために生徒会長になったとか、言ってた事もあるぐらいだ。俺も美晴ちゃんは可愛いとは思うが、直也に殺されたくはないので、深入りは避けていた。
「……文化祭が終わったら、な。あいつそれまでは作品に夢中になってるから、人の話を聞いていない」
ぶつぶつ文句を言う直也。こんな直也を『理想のお兄様』扱いしている美晴ちゃん。俺、知ってるんだよな……美晴ちゃんの小説。クラスの女子が持ってたからさあ……。
(俺も直也と……ってのは、遠慮して欲しい……)
ノーマルだからな、俺達。その辺から美晴ちゃんの誤解を解く必要があるんじゃないのか? 先は長いぞ、直也。
「……まあ、頑張れ」
直也があの小説読んで受けるダメージが少しでも軽くなりますように。『理想のお兄様』の顔を見ながら、思わず神に祈った俺だった。
***
――そうして、迎えた文化祭。文芸部の同人誌売り上げは過去最高を記録。それを読んで何かが切れた生徒会長が、文芸部から哀れな子ウサギをお姫様抱っこして掻っ攫って行き、それを生徒会メンバーが追いかける、という前代未聞な鬼ごっこが展開されたのは、また後のお話である……。
*美晴の学年に誤りがありました。一年生が正しいです。