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EP-01:金と銀の消失


頭が

ぼーっと

している

意識が

はっきりせず

目線が

おぼつき

目の前が

ちらついて

見える


煙と火が

ぼんやりと

見えて

あとは

よく

わからない



すると

少しずつ

声が

聞こえて




「…ゃん…えちゃん…お姉ちゃん!?お姉ちゃん!?」


エリの声が聞こえて

ようやく少し意識を取り戻した


「お姉ちゃん大丈夫!?」

「エ、エリ…なんとか…大丈夫です…

目がよく見えないんですが…

エヴィリゴンは…」

「見事にお姉ちゃんがぶっ壊した…!」

「そ、それなら…よかった…

早く…先に…」

「無茶よ!これ以上は!」

「でも…早くしないと…」


その時、声が微かに聞こえた


幼い声が

遠くから聞こえてくる


「好多!?」

「何でこんな所に!?」

「おねーちゃんたちのこえがした!」

「私たちの…!?」


好多がマハトだと私たちが気づいたのは

このときが初めてだった

月山さんご夫婦はこのことを知っていたかは

今となっては知るよしも無い…


「ここまで来てしまっては…仕方ありません…

エリ…!」

「…ったくしょうがないわね二人とも…絶対に離れないでよ!」


エリに肩を借りながら先へ先へ進む

どうやらここまで全てのエヴィリゴンが

掃討されたようだった


最後の部屋に到達


目の前には

月山さんご夫妻が

その前にはマザーゲートがあった



「アミリアさん!?」

「月山さん…大丈夫でしたか…!?」

「えぇ…でも、このままだと、さらに大量のエヴィリゴンが流れ込んできます」

「え…?」

「これ以上進行を許すわけにはいきません

俺たちが敵中枢を止めてきます!」

「そんな!?無茶です!いくらお二人でも」

「ここでやらなければ、ミッドワンは陥落します

今の軍の戦力ではエヴィリゴンには勝てません

すいません…好多をお願いします!」


そう言って

二人はゲートの中へと消えていった

私はただ膝をつき

何も分からず駆け寄ってきた好多を

涙を流しながら

ただ抱く事しか出来なかった




しばらくの間はマザーゲートが使用不能になり

他世界への移動は不能になったものの

すぐに復旧された


それからは私たちが好多の面倒を見ていたものの

好多が10歳の頃に

私の机をたまたま弄っていて見つけてしまった

月山さんご夫婦の行方不明の件の書類


これが好多の性格を大幅に変えてしまうきっかけの一つ

そしてそれが原因と思われる

能力「ストック」の覚醒

それらが彼の運命を大きく変えてしまった






~続く~

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