レストランを手伝うという話。その3
俺たちは雷の父さんが作ってくれた料理を、デザートまで堪能した。めちゃ美味かった。
女子どもは、デザートをかなりの量おかわりしていた。
太りたくない!とか言うくせに食べる食べる。しかも、かなり美味しそうに食べるから、注意もしにくい。
雷の父さんは苦笑。俺と雷も苦笑。
「さて、君ら何が出来る?料理は?」
雷の父さんからの質問だ。
「出来る!」「出来ますよ!」と、波本兄妹。なぜなら、俺たちは親が帰るのが遅いため、自分たちで家事をこなしているからだ。
「出来ないぜ」雷が言う。まぁ、父さんが料理人だから当然といえば当然か。
「出来ないです!家に料理人いるから…」と、夢。
さすがお金持ちだ!!
「うちは外食がメインですので。」と、永海。
身体に悪いよ!!
俺、一つだけ言いたいよ。いいよね?言うよ?せーの!
「まず、料理出来ねぇのに、依頼うけるなよ!!」
はーっ、スッキリしたー!!
「「だって、お給料欲しいし……」」と、夢と永海。
やっぱり金目当てかよ!盗賊かっ!
これは言わないでおこう。この世から消されそう。
「じゃあ、波本兄妹は料理。雷は皿洗い。嬢ちゃん二人はウエイトレスな!」
こうして、俺たちの仕事は決まった。
ただいまAM11:30。PM0:00からお客さんが来るらしい。後30分だ。
じゃあ、俺は調理に取り掛からないといけないから、洗う皿がない雷に変わりますね。
「雷ー!よろしくー!」